最近のデジカメは優秀なので普通に撮っただけでそこそこきれいな写真を撮れるわけだが、小道具をちょっと使えばもっといろんなシーンで活用できるようになる。
今回はちょっと趣向を変えて、カメラ用の基本的な小道具である三脚、外部フラッシュと、コレクションを撮るのに便利な道具の話をしよう。
まずは誰もが知っている三脚から。三脚があると、いたるところで重宝する。夜景を撮ってもブレない。暗いところでもブレない。動かないものを撮るとき構図をしっかり決められる。カメラをセッティングしたまま放置しておける。自分が参加した集合写真を撮れる。自分撮りもできる。などなどだ。
三脚といってもプロが使っている「ジッツォ」(仏)や「ハスキー」(米)や「マンフロット」(伊)といった高価な三脚は不要。重いカメラをのせてもびくともしない頑丈な作りになってるからで、その分重くて高価。コンパクトデジカメにそんな大きなものはいらない。
でもあまりに安くて足が細い三脚だと安定度が低いし、強風で倒れちゃうことも。それではまったく意味がないし、安い三脚は高さの調整ができないことも多い。ほどよい価格で使いやすいものを選ぶのがコツ。
その前に三脚の用途をはっきりさせよう。
・屋外や室内で凝った写真を撮りたい
多少重くてもしっかりしたものを買いたい。予算は1万〜3万円くらい。持ち歩きをするならカーボン製三脚が軽くていい。
・旅行用、セルフタイマー用、気軽な夜景撮影用
手ブレを防げればいいので、5000〜1万円の細くて軽いものがいい。
・机の上の小物や料理なんかをブレないで撮りたい
テーブル三脚やミニ三脚と呼ばれる小さなものでOK。高さが10〜20センチくらいの小さな三脚で机の上などに置いて使う。1000〜2000円で買える。様々なタイプが出ているが、ちゃんと足が3本均等に出ているものがセットしやすくてお勧め。
・旅行に持って行きたいけど、ちょっとでもかさ張るのはイヤ
テーブル三脚をバッグにひとつ忍ばせていこう。現地では岩の上やテーブルの上などちょっとした三脚を置ける場所を見つけて、そこにテーブル三脚を上手にセットすればなんとかなることも多い。
一番大きいのがカーボン製の三脚で、高価だが作りはしっかりしている。2番目の高さのはデジカメ用の軽量三脚。一眼レフにはちょっと使えないがコンパクトデジカメで旅行用ならこのくらいがいい。背の低い2つはどちらもミニ三脚やテーブル三脚と呼ばれるもの。左のは少しゴツイが、その分作りがしっかりしている。右の小さなテーブル三脚はデジカメ用で、携帯性に優れている。
では三脚についてもう少し詳しく見ていこう。
三脚は、三脚本体と雲台に分けることができる。「雲台」というのはカメラを乗せる台のこと。雲台を前後・左右に傾けたり、左右に回転させて方向を決めるので、雲台の性能は重要だ。
雲台には自由雲台とかボール型と呼ばれるものがある。ネジひとつで自由な方向にセットできるし、コンパクトなので持ち歩きに便利。ただ微妙な調整には向かない。レバーで調整するものはちょっとかさ張るが、カメラの方向をしっかり決めたいときに便利。中にはビデオ用雲台もある。途中でくの字型に曲がったレバーがひとつだけついていたら、それはビデオ用だ。ビデオ用は自由度が少ないので間違えて買わないよう注意したい。
お気軽な持ち歩きならボール型の自由雲台がいいだろう。
三脚本体で重要なのは、足とエレベーター。足は段数が多いほどコンパクトになるが、その分強度は落ちる。折りたたんだときの長さと伸ばしたときの長さを見てどちらを優先するか考えよう。
エレベーターは三脚の足を立てた状態で雲台の高さを調整するための棒。安い三脚だとエレベーターがついてないものもあるので注意。これがあると高さの微調整ができて便利だ。
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