日立製作所では他メーカーに先駆けて、8センチDVD-RAMを記録メディアに採用したビデオカメラ「DZ-MV100」を2000年8月に発売。その後も数多くの製品を送り出してきた。さらに2003年以降は、薄型テレビなどですでに展開していた“Wooo”ブランドを、DVDカメラにも与えている。
その同社が“現時点でのDVDカメラの完成形”と自負するのが、新製品の「DZ-GX3300」だ。最大の特徴は新たに1/3型の“3.3メガピクセル”CCDを搭載し、そのうえで、従来の“2.1メガピクセル”モデルとほぼ同じ(ややコンパクト)サイズのボディに収めた点だろう。本体は幅48×高さ91×奥行132ミリ/約470グラム(撮影時約545グラム)と、特に幅のスリムさが際立っている。
デザインもこれまでのような、全体にフラットさを感じさせる印象とは違う。液晶モニター部こそ本体へすっきりと収まっているものの、CCDの高解像度化とともにレンズ周りはやや口径が大きくなり、かなり目立っている。いかにもカメラ然とした外観といえるだろう。
さらに、その印象を際立たせるのが本体のカラーリングだ。メタルの素材感を与えるべく、ボディ全体に金属蒸着(スパッタリング処理)が施されている。また、従来と同系色のプレミアムシルバーのほかに、クリスタルブラックも追加された(なぜか後者の発売のみ、やや遅くなるようだが)。今回試用したのはこのクリスタルブラック・モデルだが、レンズ周辺部は特に反射度の高い仕上げが施され、全体に締まった印象を受ける。
初代DVDカメラ「DZ-MV100」では、カートリッジタイプのDVD-RAMのみに対応していたが、その後、製品を重ねるごとに、DVD-R対応、カートリッジレスへの移行、さらにDVD-RW記録が可能なDVDマルチドライブの採用と、録画メディアは広がっている。
そして今回の新製品ではDVD+RWにも対応した。本体には「3 MEGA」という“3.3メガピクセル”を意味するもののほか、「5 MEDIA」というマークが目を引く。もちろんこれは、DVD-RAM、DVD-RW、DVD-R、DVD+RWディスク、そして、SDカードという、5種類の記録メディアへの対応を示したものだ。
操作の流れは従来までの各機種とほぼ同様だ。電源スイッチはモードダイヤルと兼用で、「切」から右へ回すとディスクモードに入り、「動画撮影」「静止画撮影」と切り替わる。反対に、左へ回すとカードモード(静止画撮影のみ)だ。また、撮影スタート/ストップボタンも、モードダイヤルの中央へ配置されている。
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