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ビクター初のハイビジョンレコーダー、「DR-HD400」を試すレビュー(1/4 ページ)

» 2006年03月03日 20時50分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「DR-HD400」は、日本ビクターとしては初のデジタル放送対応ハイビジョンDVDレコーダーだ。地上波/BS/CSの3メディア対応デジタルチューナーと地上波アナログチューナーを内蔵しており、全ての放送波で電子番組表による予約録画が可能。同社のDVDレコーダーのラインアップ上ではハイエンド製品となるが、どちらかといえば手軽にハイビジョン録画を楽しむための製品で、いわゆるフラッグシップではない。従来の同社のDVDレコーダー同様、ファミリーユースを強く意識した製品だ。

photo 高さ63ミリは、アナログチューナーモデルを含めてもスリムな部類に入る。上下2分割のツートンカラーは「DR-MH55」から、前面パネル中央部が少しくぼんだデザインは「DR-MH300」の面影を残す

 デザインは既存の同社製品の流れを汲み、高さは68ミリとデジタル放送非対応製品を含めても十分スリムな部類に入る。前面パネルのシルバーとブラックという組み合わせも同社製品で良く見られるものだ。ただし、DVDドライブがセンターではなく右側、インジケータ部が中央に位置するなど変更されている部分もある。

photo 中央部のインジケータはドットマトリックスで文字を表示するタイプ。ちなみに「HD」という表示は、HDDの意味ではなくハイビジョン放送を示す「High Definity」
photo 前面左側には選択中のチューナーや録画中を示すインジケータ。カバー内にはB-CASカードスロットとi.Link端子を装備。DV入力にくわえ、HDV入力、MPEG2-TS入出力もサポートする
photo 前面右側。カバー内にミニマムな操作系を装備する

 スペックをおさらいしておくと、地上波/BS/CSの3メディア対応デジタルチューナーと地上波アナログチューナーを内蔵し、デジタル放送は放送波をそのまま記録するTS録画か、SDクオリティとなるMPEG-2録画を選択可能だ。同種製品に多いデジタル放送のTS録画+アナログ放送の同時録画機能は備えていない。内蔵するHDDは400Gバイトで、地上デジタル放送なら最大約49時間のハイビジョン録画(TS)が可能だ。

 内蔵するDVDドライブはDVD-RとDVD-RWへの録画、ダビングに対応。従来の同社製品が対応していたDVD-RAMは対応せず、DVD-R DL、DVD+R DLの2層メディアへの録画やダビングにも対応していない。ただしDVDビデオフォーマットで記録されたDVD+R、DVD+RWメディアの再生も公式にサポートしており、再生互換性は高い。DVDへの書き込み速度はPC表記でDVD-Rが最大8倍速、DVD-RWが最大4倍速となる。

photo DVDドライブは右側。DVD-RAMは再生のみ可能だが、カートリッジメディアには非対応

 入出力は、S端子を備えるAV出力が1系統、AV入力が2系統。D4出力対応のD端子と専用音声出力もあり、実質AV出力は2系統といえる。さらにHDMI出力も備えた。背面と前面に装備されたi.Link端子はDV入力にくわえてMPEG2-TS入出力機能を備えており、画質劣化のないハイビジョンダビングや、本機をチューナーとして外部機器によるハイビジョン録画にも対応する。前面にAV入力を備えていない製品は珍しいが、最近はビデオカメラとの接続がDV端子になっていることもあって割りきったのだろうか。

photo 背面は比較的すっきり。i.Link端子は背面にも装備しており、こちらも前面同様にDV/HDV入力、MPEG2-TS入出力をサポートする

 なお、下位モデルとなる「DR-HD250」は内蔵HDDが250Gバイトとなる点のみが異なり、ほかの機能は同等だ。

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