機能面で興味深いのは、1回のシャッターでフラッシュ発光と非発光の2カットを連続して撮る「高感度2枚撮り」だ。フラッシュを使わずに自然な雰囲気で撮りたい、でも手ブレや被写体ブレの心配があるからフラッシュ発光でも撮っておきたい。そんなときに最適なモードである。
使い方は、メニュー画面から「撮影モード」→「NP&フラッシュ」を選ぶだけ。シャッターを押すと、最初にフラッシュ非発光で撮影し、すぐさまフラッシュ強制発光で撮影が行われる。シーンプログラムモードのひとつとして用意され、このモードでは露出補正やホワイトバランスの設定はできない。難しいことを考えず利用でき、確実に2カットを撮ることで失敗を最小限に抑えられる。
「高感度2枚撮り」機能の選択画面。フィルム代のかからないデジタルならではのユニークな機能だ
高感度2枚撮りによるフラッシュ非発光撮影。このモードでは感度はオートになる。機能は名称は「高感度2枚撮り」だが、このシーンのように十分な明るさがある場合は低感度側に自動設定される。感度はISO64
高感度2枚撮りによるフラッシュ発光撮影。顔がやや暗く写った上のカットに比べ、明るく再現できた。どっちがいいかはお好み次第
高感度2枚撮りによるフラッシュ非発光撮影。見た目に近い雰囲気は出ているが、1/8秒の低速シャッターだったため、やや手ブレが生じてしまった
高感度2枚撮りによるフラッシュ発光撮影。こっちは雰囲気はないが、手ブレせずにシャープに写った
高感度2枚撮りによるフラッシュ非発光撮影。薄暗い室内だったため、オートISOは自動的にISO800までアップした
高感度2枚撮りによるフラッシュ発光撮影。こちらはISO640となった。立体感があるのは上のカット、発色がきれいなのはこのカット
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