液晶モニターが大画面化が進み、3インチ液晶を搭載するコンパクトデジカメが増えてきた。画面を大きく見られるのは、使っていて単純に気持ちがいいし、撮るだけでなく画像ビューワーとしても利用できる。デジカメで撮った画像は、いったんPCに転送してしまうと見る機会が少なくなりがちだが、大型液晶のモデルなら、撮った画像を持ち歩き、人に見せて楽しめる。
富士写真フイルム「FinePix V10」は、同シリーズとしては初めて3インチの大画面を搭載した薄型デジカメだ。他社の3インチモデルと同じく、背面の大部分を液晶モニターが占めている。他社機との違いは、操作ボタン類を液晶の下部に一列にまとめたこと。ボディの横幅は最も短く、液晶の大きさが特に際立って見える。
ただそのせいで、右手親指の置き場がない。しっかりホールドしようとすると、どうしても指が液晶の上に重なってしまう。それに、ボタンの位置が離れすぎているため、右手だけでボタンを押すのは難しい。
とはいうものの、目くじらを立てるほどボタンが使いにくいわけじゃない。多機能を駆使する本格デジカメなら話は別だが、そもそもFinePix V10は押すだけのフルオートが主体のスナップデジカメだ。ボタンの位置が少々変則的でも、大型液晶を優先した端整なデザインは、これはこれで面白いと思う。
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