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“宇宙デザイン”から正統派サウンド――JBL「encounter」レビュー小特集:机上のお手軽サウンド強化(1/2 ページ)

» 2006年03月14日 14時37分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 +1アイテムで気軽に机上のサウンドライフを豊かにしてくれる製品を紹介するこの連載。これまでにはヤマハの「NX-A01」、TDKの「SP-XA80」、クリエイティブメディアの「TravelDock900」、BOSEの「Micro Music Monitor」 を取り上げてきたが、今回はJBLのアクティブ2.1chスピーカーシステム「encounter」を紹介する。

photo 曲線で構成されたユニークなデザインが特徴的な「encounter」

なめらかな曲線で構成されたデザイン

 JBLといえば「Project K2」や「4312」シリーズといったピュアオーディオ用高級スピーカーというイメージが強いが、近年では「on tour」や「on station」などPCやポータブルオーディオとの組み合わせにも適したカジュアルな印象を与える製品も多く用意している。encounterもそうした製品ラインアップの1つで、円錐形のサブウーファーにマラカスのようなユニークな形状のサテライトスピーカーを組みあわせている。特にサブウーファーはロケットのような形状で、宇宙的ともいえるデザインだ。

photophoto ロケットのようなサブウーファー(左)とサテライトスピーカー(右)

 ともすれば特徴的なボディデザインだけに目を奪われがちだが、独自のシミュレーションプログラムによってコンピューターやデジタル機器からの再生音に最適化された設計が施されているという。最小限のポートノイズで、最大限のバスレフポート効果を引き出すというポートデザイン「Slipstream」や、大音量時でもひずみの少ないサウンドを実現する出力制御技術「OCT(Optimized Compression Topology)」などの独自技術も多く実装されている。

 サイズはサブウーファーが200(直径)×370(高さ)ミリ、サテライトスピーカーが90(直径)×190(高さ)ミリ。曲線を多用したデザインでコンパクトさにはやや欠けるようにも見えるが、必要とされる設置面積はそう広くない。机上で使う場合、サブーファーは足元、サテライトスピーカーはディスプレイの左右に置くことになると思われるが、サブウーファーの設置面積さえ確保できれば問題ないだろう。

 サテライトスピーカーは2つの楕円サランネットが昆虫の複眼のような印象を与えるが、2基の25ミリネオジムドライバを内蔵しており、ドライバごとに独立した音の出口が用意されていることになる。ちなみに、コーンはアルミ製だ。右サテライトスピーカーの台座には音量調整ボタンが設けられており、音量アップとダウンのボタンを同時に押すとミュートされる。レジューム機能も搭載しており、電源をOFFにしても次回の電源投入時には同じ音量で音楽を再生する。

photophoto 右サテライトスピーカーに備えられている音量ボタン。タッチセンサー式となっており、触れるだけで音量調節が行われる(左)、サテライトスピーカー底面のゴム製インシュレーター(右)

 アンプはサブウーファーに内蔵されており、出力はサテライトが13ワット×2 サブウーファーが34ワット。入力インフェースは3.5ミリステレオピンジャック×1とシンプル。出力も付属スピーカーを接続するための3.5ミリステレオピンジャックのみだ。デジタル入力には対応していない。

 背面には入出力インタフェースのほか、AC電源入力とベース/トレブルの調整つまみ、電源スイッチが用意されている。スイッチ/インタフェース類と端子は統一されたデザインが施されており、利用時にもスッキリとまとまるようになっている。

photophoto サブウーファーの背面インタフェース(左)。左からベース、右サテライト、左サテライト出力、電源、AC入力、3.5ミリステレオピンジャック、トレブル。各端子を装着しても背面はスッキリしたまま(右)
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