コダック、ニコン、オリンパスイメージング、ペンタックスの4社は3月23日、開幕したフォトイメージングの展示会「フォトイメージングエキスポ 2006」(PIE2006)の会場にて、PCレスでデジカメからのプリントが可能な「“イメージリンク”プリントシステム」を披露した。
この“イメージリンク”プリントシステムは対応デジカメとプリンタを組み合わせることによって、PCレスでの印刷を可能にする。同規格に対応するデジカメには、底面に共通仕様の26ピンコネクタが配置される。
2004年9月にはコダックの提案でコンソーシアムが結成されたが、イメージリンク搭載製品はコダック製デジカメのみという状況がしばらく続いていた。だが2006年2月に米オークランドで行われた「PMA2006」で、ニコン、オリンパスイメージング、ペンタックスの3社から対応新製品のアナウンスと展示が行われた。
メーカー間の壁を越えた本格展開が間もなく開始されるということもあり、会場にはコダック 代表取締役社長の小島佑介氏をはじめ、ニコンの専務取締役兼上席執行役員 映像カンパニープレジデントの木村眞琴氏、オリンパスイメージング 代表取締役社長の大久保雅治氏、ペンタックス 上級執行役員イメージングシステム事業本部長 鳥越興氏が集まり、新規格への期待を語った。
「イメージリンクをはじめ、店頭のデジカメプリントや(PCを使った)インクジェットプリンタなど多くのプリント方法があるが、“写真を撮ったらまずプリント”というプリントの感動を伝えていきたい」(コダック 小島氏)
「ニコンカメラのファンにも、プリント方法の選択肢を広めるものとしてイメージリンクを大いに歓迎したい」(ニコン 木村氏)
会場に展示されていた対応デジカメはコダックの「EasyShare V570」、ペンタックスの「Optio M10」、オリンパスの「FE-140」、ニコンの「COOLPIX S5」など。いずれもプリンタにはコダックの「Kodak EasyShare プリンタードック シリーズ3」が組み合わされていた。
デジカメとプリンタを結ぶ規格としては「PictBridge」が既に存在してるが、コダックの小島氏は「デジタルの時代には、ユーザーへ多くの選択肢が用意されていることが大切。(コダックとしては)イメージリンクとPictBridgeの双方をサポートし、ユーザーへ多くの選択肢を提供したい」とコメントした。
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