松下電器産業は3月23日、フォーサーズシステム規格に準拠したデジタル一眼レフカメラ「DMC-L1」のプレス向け製品説明会を開催した。
「DMC-L1」は、先月2月26日(現地時間)に米国で開催されたPMA 2006の会場で開発を表明した同社初のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ。同時にデジ一眼専用レンズとして初めて“Leica”を冠した「ライカD バリオ・エルマリート 14-50mm/F2.8-3.5」も発表されている。
同社パナソニックAVCネットワークス社 DSCビジネスユニット ビジネスユニット長の吉田守氏は「DMC-L1」の開発背景について「デジタル専用設計、オープンフォーマット、小型・軽量といったデジタル時代にふさわしいフォーサーズシステムのユニバーサル思想に賛同、オリンパスとの共同開発によって“これまでにないデジタル一眼レフ”の提案を目指した」と語る。
オリンパスとの共同開発での具体的な成果は、「Live MOSセンサー」と「ミラーボックスユニット」だ。これらの共同開発成果により、センサーの信号を直接液晶画面に映し出して常時背面液晶を見ながらフレーミングが行える「フルタイム ライブビュー機能」を実現した。この機能は、すでにオリンパス「E-330」に搭載されている。
「液晶画面を使って撮影できるのは、デジタルならではのメリット。多くの利便性があるのだが、これまでの一眼レフでは、このメリットを生かせる機種が無かった」(吉田氏)
「Live MOSセンサーやフルタイムライブビューのほかにもダイヤルを使ったアナログ感覚の操作系、レンズ交換で発生するゴミ混入に対応したダストリダクションシステム、新開発ヴィーナスエンジンIII、マグネシウムボディなど、カメラの本質を徹底追求した。目指したのは“最もエモーショナルなデジタル一眼レフカメラ”。じっくりと腰をすえて写真を撮るユーザーに使ってもらいたい」(吉田氏)
PMAでの発表時にも、「DMC-L1」の発売時期や価格の詳細は明らかにされていなかった。この点について吉田氏は「詳細が未定なのは現時点でも同じ。だが、今年の夏ぐらいまでには発売したい。価格も12万〜30万円の範囲という大まかな数字しか今はいえない」と話している。
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