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ヘッドフォンでリアル5.1chサラウンド――オールエイ「CORAL」レビュー(2/4 ページ)

» 2006年04月14日 17時27分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 携帯ゲーム機ほどのコンパクトなアンプ内蔵デコーダユニットはドルビーデジタルとドルビープロロジックのフルデコードに対応するほか、出力レベルを均一にする「ダイナミックレンジ圧縮」や、スピーカーからの出力時間をディレイさせることで、音像位置を意図的にずらす「時間遅延」といった機能も備える。アンプの出力は105ミリワット×6(フロント×2、リア×2、センター、ウーファー)だ。

photo デコーダユニット。ニンテンドーDS Liteほどの大きさ

 音声入力として光デジタルと同軸デジタルを1つずつ備え、スイッチで切りかえ可能。音声出力にはヘッドフォン用のG9ピンコネクタを2つと、アナログ5.1ch用の3.5ミリステレオミニジャックを3つ備える。デジタル入力が2系統あるのはありがたいが、欲を言えば、光デジタルがもう1系統欲しかったところだ。

photophoto 光デジタルと同軸デジタルの音声入力(左)、ヘッドフォンへの出力になるG9ピンコネクタ(右)

 ユニット正面には4つの操作ボタンと2つの切りかえスイッチが用意されるが、4つの操作ボタンは、右側の切りかえスイッチがどの位置に入っているかで機能が変わるようになっている。

 右側の切りかえスイッチを「VOL/PL」側に入れると、ボタンは左から音量ダウン/音量アップ/ドルビープロロジックのオン・オフとして機能し、「TD/DRC」側に入れると、ボタンは左から時間遅延のディレイ時間増/ディレイ時間減/ダイナミックレンジ圧縮のオン・オフとして機能する(一番右のボタンはどちら側に入れてもユニット電源のオン・オフ)。なお、左の切りかえスイッチは、時間遅延を有効にするスピーカーの切りかえ(サラウンド/センター)に利用する。

photo デコーダユニットの操作ボタン/スイッチ
photo 動作状態を示すLED。上から電源、ドルビーデジタル、ドルビープロロジック、ダイナミックレンジ圧縮の動作状態を示す

 こう書くとなにやら難しく感じられるが、入力ソースに応じてドルビーデジタル/ドルビープロロジックを自動的に切り替えてくれるほか、音量調節もリモコンで行えるので、本体を操作する機会はそう多くない。これまでに5.1chサラウンドシステムを自分で設置したことがある人ならば、しばらく触っていれば操作に慣れるはずだ。

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