大画面テレビにAVアンプ、5.1chのスピーカーセットも用意した。これで好きな映画のDVDを心おきなく楽しもう――。そう思っていっても、近隣住民や家族の視線が気になってなかなか大音響で鳴らせないユーザーも多いはず。そうなると必然的にヘッドフォンを使うことになるが、そうなるとせっかくの5.1chサウンドも完全なかたちでは堪能できない……。
オールエイが販売を開始した「CORAL」(AL-DP100)は、ヘッドフォン内部に合計8基のドライブユニットを内蔵することで、“リアルな5.1chサラウンド”を再現するヘッドフォン&デコーダセットだ。5.1chフルデコード対応製品として米Dolby Laboratoriesの正式認証も得たという、そのサウンドを早速体験してみた。
本製品はヘッドフォン本体とアンプ内蔵のデコーダユニットで構成され、ヘッドフォン左右のハウジングにはそれぞれ、フロント/リア/センター/ウーファーの各スピーカーが4つずつ配置されている。ウーファーに同期して振動する「バイブレーションモーター」もハウジングに内蔵する。
ウーファーとセンターが左右に分離している点を除けば、据え置き型の5.1chシステム(フロント 2、リア 2、センター 1とウーファーの0.1)と同様の出口(スピーカー)が用意されていることになる。
搭載するスピーカーのユニット径は、フロントが40ミリ、リア/センター/ウーファーがいずれも30ミリとなっているが、ヘッドフォンそのものは一般的な大きさに収まっている。分解するわけにはいかないので内部構造は推測するしかないが、複数のスピーカーを重ねるように配置しているのだろう。
スピーカーをそれぞれ4つずつ搭載するという重量級の構成だが、装着しても密着感が高いため、さほど重たさは感じない。知らずに利用すれば少し重めのヘッドフォンだと思うだろう。ただ、さすがにある程度の時間が経つと、重さと側頭部への圧力を意識せざるを得なくなる。映画1本程度ならば気にならないかもしれないが、あまり長時間利用し続けるには不向きといえそうだ。ヘッドフォンの重量は公開されていないが、実測したところ約450グラム(ケーブル込み)だった。
ヘッドフォンケーブルの途中には音量調節を行うリモコンが設けられている。リモコンではフロント/センター/ウーファー/リアそれぞれの音量を調整可能だが、ウーファーとバイブレーションモーターは連動しているため、ウーファーの音量を下げるとバイブレーションモーターも動きが小さくなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR