「ユーザー」はメニューから簡単に切り替えられるため、複数の再生機器を使用している人は、それぞれの機器に合わせた「ユーザー」を用意しておくといい。今回はユーザー1をiPod、ユーザー2をSH900i、ユーザー3をPSPという具合に分けてみたが、さらに録画モード(画質)の異なる「ユーザー」を作っておくと便利かもしれない。
録画方法は、大まかに分けて3種類ある。録画/停止ボタンで直接録画する方法(マニュアルモード)、入力信号を検知して録画を開始する“シンクロ録画”(オートモード)、そして録画開始までの時間と録画時間を設定するタイマー録画(タイマーモード)だ。
ただ、タイマーモードは設定時から「×時間×分後」に録画を開始し、「×分間」録画する、という具合に設定するタイプ。録画開始時刻や終了時刻をそのまま設定できない。時計を内蔵していないためだと思われるが、番組が始まるまでの時間をいちいち逆算しなければならず、ちょっと使い勝手が悪い。
「オートモード」の操作にも少しクセがある。「オートモード」を指定したあと、RECボタンを押してVFDに「ロクガカイシ」と表示させなければシンクロ録画待機状態にならないのだ。確認の意味でRECボタンを押すのは理解できるが、「ロクガカイシ」と表示されたら録画状態に入ったと勘違いしてしまう。まあ、一度間違えれば理解できるのだが……(間違えた)。
録画予約に関しては、VRX-02は非常にシンプルな機能しか持たない。テレビ番組を録画して持ち歩くのであれば、やはりオートモードが中心になるだろう。
VRX-02は、設定した機器のプロファイル(=ユーザー)に従い、それぞれに適したファイル形式と画質で録画を行い、適切なディレクトリにファイルを作成してくれる。SH900iの場合、動画ファイルはSDカード内の「¥SD_VIDEO/PRL001」というフォルダに.3gp形式で保存されていた。miniSDカードを携帯電話に挿入し、「iモーション」メニューでminiSDを指定すると「PRL001」フォルダが選択可能になる。なお、今回のSH900iもそうだが、携帯電話の中にはSDカードの管理情報を更新しないと新しいファイルを表示してくれない機種があるので注意したい。
携帯電話で見る限り、十分にテレビとして使えるクオリティが確認できた。画面サイズが小さいノーマル(176×144ピクセル)では字幕の判別が難しいものの、ファインなら大きさ、画質ともにまずは満足のいくレベルだ。大きさによるが、大抵の字幕は判別できる。
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