シャープは5月25日、ハイビジョンレコーダーの新製品「DV-ARW22」および「DV-ARW25」の2機種を発表した。サッカー・W杯の開催にあわせ、6月12日に発売する予定だ。価格はオープン。店頭では250GバイトHDD搭載のDV-ARW22が13万円前後、500GバイトのDV-ARW25は16万円前後になる見込みだ。
現行の「DV-ARW12/15」を置き換えるマイナーチェンジモデルながら、チューナーを中心に大幅な機能アップが図られている。搭載チューナーは、地上デジタル×2、BSデジタル×2、CS110度×2に地上アナログ×1をくわえた計7つ。デジタルチューナーもそれぞれ独立して録画できるため、内蔵チューナーによる2番組同時録画(ダブレコ)の組み合わせは計12通りとなる。
<お詫びと訂正:初掲載時、27通りの同時録画が可能と記述しておりましたが、内蔵チューナーだけで同時録画できる組み合わせは12通りとなります。お詫びして訂正いたします>
録画時間は、地上デジタルハイビジョンの場合でDV-ARW22が約31時間、同ARW25は約63時間。液晶テレビ「AQUOS」と同じ「新・アクオス画像エンジン」を搭載し、液晶テレビへのHDMI出力の過程で「すりあわせ技術」と呼ばれる「秘伝のタレ」(同社)を加えることで、画質的にベストマッチの組み合わせになったという。また、EPGも新たにAQUOSとデザインや操作性を共通化。情報量や操作感をアップさせた。
スタンバイ状態から1秒で起動する「一発起動」や、わかりやすく操作方法を解説する「ヘルプ機能」は従来モデルから継承。ただし、ヘルプボタン機能は、従来のテキスト表示からアニメーション表示へ切り替え、より初心者層へアピールする仕様になった。
DVDドライブは新たに2層記録をサポート。ビデオフォーマットに限られるものの、DVD-R DLへの記録が可能になっている。このほか、i.Link端子がDV入力で、従来の1080i HDV入力にくわえ、720Pにも対応するなどのアップデートが行われた。i.Link端子はTS入出力を兼ねており、D-VHSなどへのムーブに対応している。
一方、同軸デジタル音声出力や出力端子の金メッキを省略するなどしてコストダウンを図っている。映像DACも従来の14bit/216MHzから10bit/74.25MHzへダウングレードしており、これまでのアーリーアドプター層から一般コンシューマーへとターゲットをシフトするスタンスが鮮明になった。
そのほかの主な仕様は下記の通り。
製品名 | DV-ARW22 | DV-ARW25 |
---|---|---|
内蔵HDD | 250Gバイト | 500Gバイト |
録画可能DVD | DVD-R/-RW(CPRM対応)、DVD-R DL(ビデオフォーマットのみ | |
入力端子 | S端子/コンポジット×2系統、i.Link端子×2 | |
出力端子 | HDMI、S端子/コンポジット×1系統、D端子×1系統、光デジタル音声出力 | |
外形寸法 | 430(幅)×335(奥行き)×68(高さ)ミリ | |
重量 | 5.2キロ | 6キロ |
価格(※1) | 13万円前後 | 16万円前後 |
発売日 | 6月12日 | |
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