ニコンは6月1日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「ニコンD2Xs」を発表した。6月29日から発売する。価格はオープンで、市場予想価格は50万円前後。
「D2Xs」は、2005年2月に発売した同社デジタル一眼レフ機フラッグシップ「D2X」の後継機。D2Xの基本仕様はそのままに、機能をブラッシュアップさせたマイナーチェンジモデルとなっている。
新たに大容量リチウムイオンバッテリー「EN-EL4a」(2500mAh)を採用。「クラス最多」(同社)という約3800コマの最大撮影枚数を可能にした(従来機D2Xは約2600コマ)。
撮像素子の中央部6.8メガピクセルを切り取って撮影する「クロップ高速時」のファインダー表示を改良。ファインダー視野の撮影範囲外を液晶表示で半透過として、撮影範囲を明確にすることができるようになった。「3D-RGBマルチパターン測光II」はクロップ高速時の撮影範囲に対応させ最適化。また、クロップ高速時における8コマ/秒の連続撮影コマ数を、従来機「D2X」の35コマから38コマに増やした。
背面の2.5インチ(約23万画素)液晶モニターには、視野角が上下左右170度の広視野角タイプを新たに採用した。
そのほか、記録画像のカラーモードに「白黒モード(sRGBに対応)」を新たに追加したほか、詳細なISO感度設定や感度自動制御が可能になった点、AFでの被写体捕捉率と追尾能力の向上、AFロックオン機能の細分化、カメラ内でのトリミング機能の追加など、細かなブラッシュアップが行われている。
そのほかの基本仕様はD2Xとほぼ同じ。APS-Cサイズ相当の1240万画素CMOSセンサー、高速・高精度な画像処理システム、堅牢なマグネシウムボディー、高度な測光精度の3D-RGBマルチパターン測光II、高精度な11点測距AFシステムなど、ハイエンド機能を搭載する。
同日発表された撮影画像の改変/改ざんをチェックできる「画像真正性検証ソフトウェア」(オープン、市場予想価格7万円前後)は、現時点ではD2Xsのみに対応。画像真正性検証機能をONにすると、同ソフトででデジタル画像(NEF、JPEG、TIFF)が撮影後に加工や編集など手が加えられていないかを画像部と情報部に分けて確認できる。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | ニコンD2Xs |
---|---|
形式 | レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ |
レンズマウント | ニコンFマウント |
撮像素子 | 23.7×15.7ミリ、総画素数約1284万画素CMOS(有効約1240万画素) |
ISO感度 | ISO 100〜800相当 |
記録画素数 | 4288×2848/3216×2136/2144×1424ピクセル、クロップ時:3216×2136/2400×1600/1600×1064ピクセル |
記録方式 | JPEG、RAW(12ビット)、JPEG+RAW |
ファインダー | アイレベル(ペンタプリズム)、視野率:約100%、倍率:約0.86倍(50ミリ、∞) |
AF方式 | TTL位相差検出(マルチCAM2000、11点測距) |
フォーカスモード | シングルAFサーボ、コンティニュアスAFサーボ、マニュアル |
シャッター | 電子制御式上下走行式フォーカルプレーン、1/8000〜30秒・B |
露出制御 | プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル |
ホワイトバランス | オート、マニュアル6種、プリセット(5つまで)、色温度設定 |
ドライブ(連写機能) | 最高5コマ/秒(クロップ高速時は最高8コマ/秒)、ミラーアップ可能 |
液晶ディスプレイ | 2.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイ(23.2万画素) |
記録メディア | コンパクトフラッシュ(Type I/II、マイクロドライブ対応) |
電源 | 専用リチウムイオン充電池(EN-EL4) |
PCインタフェース | USB 2.0、別売りワイヤレストランスミッターWT-1/2対応 |
サイズ | 157.5(幅)×149.5(高さ)×85.5(奥行き)ミリ |
重さ | 約1070グラム(本体のみ) |
価格 | オープン(市場想定価格50万円前後) |
発売時期 | 2006年6月29日 |
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