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7年ぶりに復活! 今度は家族で悪党退治――「レジェンド・オブ・ゾロ」新作DVD情報

» 2006年06月12日 10時41分 公開
[本山由樹子,ITmedia]

レジェンド・オブ・ゾロ コレクターズ・エディション

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(C) 2005 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES,INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 「マスク・オブ・ゾロ」の7年ぶりの続編。「なんで今、続編なんだ?」という気もしないではないが、そんな疑問を吹っ飛ばす王道の娯楽アクションとして仕上がった。ゾロが颯爽と登場する冒頭から、ラストの暴走汽車の屋根での死闘まで見せ場がてんこ盛り。勧善懲悪を軸に、家族の絆も描かれ、テンポよい展開で最後まで飽きさせない。

 1850年のカリフォルニア州は合衆国31番目の州になろうとしていた。ゾロの美しき妻エレナは、一人息子ホアキンのためにも危険なヒーローとしての活動を引退してほしかった。しかし、彼はアメリカの自由と平和を脅かす秘密結社の存在を察知し、合衆国参加への是非を問う選挙が終わるまではゾロを続けると決意。エレナはそれに怒って、三行半をつき付ける。やがてゾロの元に離婚申立書が届き……。

 バンデラスも今年で46歳。フェロモンがやや落ちたのは否めないが、それでも華麗な剣さばきとアクションをみせ、覆面のヒーロー・ゾロを生き生きと好演。庶民から喝采を受ける一方で、妻子持ちヒーローには葛藤もあった。「仕事と家庭とどっちが大事なの?」そんな、より面倒な夫婦関係も描かれ、私生活とヒーローとの狭間で苦悩。妻と別居後は、酒浸りになり、愛馬にも愛想をつかされるあたりはユーモアたっぷりで、今まで以上に親近感もわく。それにしても、これはヒーローの運命(さだめ)なのか、スパイダーマンも同じような葛藤を抱え、一度はマスクを外すという大胆行動に出ていた。

 前作の出演以降、一躍スター街道を走り出したゼタ姐さんは、「シカゴ」でアカデミー賞助演女優賞を獲得して貫禄をつけてからの凱旋登板。実生活でも二児の母親とはとても思えぬ麗しき姿でスターオーラ全開。初代ゾロの娘という設定だけにヒーロー顔負けの活躍を見せている。

 今回最も注目すべきは、息子ホアキンの活躍。正体を父親とは知らずに、ゾロに憧れているこのチビゾロがやんちゃで可愛い。さすがにゾロの血を引くだけに、悪党に果敢に立ち向かっていく姿は痛快だ。演じるメキシコ生まれの新星アドリアン・アロンソくんの今後の活躍にも期待。

 特典はマーティン・キャンベル監督とフィル・メヒュー撮影監督による音声解説のほか、未公開シーン、マルチ・アングルで観るリハーサル映像、撮影風景などを収録。前作のコレクターズ・エディションをセットにしたツインパックも4935円で同時リリースされる。

 スピルバーグが製作総指揮に名を連ねているので、むやみに人も死なず血も流れない。アントニオ・バンデラス主演の「スパイキッズ」よろしく、ゾロ・ファミリーでの悪党退治は笑いとアクション満載で、手軽に楽しめる1本だ。

関連サイト:http://www.zorro-movie.com/(公式サイト)

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レジェンド・オブ・ゾロ コレクターズ・エディション
発売日 2006年6月21日
価格 3990円
発売元 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
販売元 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
スタッフ 監督:マーティン・キャンベル/製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ゲイリー・バーバー、ロジャー・バーンバウム
出演 アントニオ・バンデラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ルーファス・シーウェル、ニック・チンランド、アドリアン・アロンソ
上映時間 130分(本編)
製作年度 2005年
画面サイズ シネマスコープサイズ・スクイーズ
ディスク仕様 片面2層
音声 (1)ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 (2)ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 (3)音声解説
特典 撮影の舞台裏集/未公開シーン集/マルチ・アングル/オリジナル劇場予告編集

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