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「赤ちゃんけろっとスイッチ」でパパの名誉は回復できるか?レビュー(2/2 ページ)

» 2006年07月04日 16時26分 公開
[三和孝富,ITmedia]
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 息子に聴かせてみると、ファニー音にも興味を示すものの、とりわけ強く反応したのは「イッツ・ア・スモール・ワールド」だった。ちょうど遊びにも飽きて、泣きぐずり始めたので、メロディを聴かせてみると……最初は驚いた様子だったが、一呼吸おいてから泣きやんだ。まずは、成功といったところか。

photo ぐずぐず
photo お? 泣きやんだ

 メロディは単調ではない。途中で急にテンポが変わるなど、赤ちゃんの興味を引くように工夫されている。息子を注意深く観察していると、確かにメロディに反応しているようで、時折、足をぶらぶらさせてリズムを取っていた。ぐずり解消が目的のぬいぐるみだが、実はリズム感を養うのにも有効なのではないか? けろっとスイッチをこねくり回す未来のアーティストを眺めながら、そんな風に感じた。

 惜しいのは、内蔵のぐずり解消メロディが1曲のみであることか。赤ちゃんを飽きさせないためにも、次製品では3曲程度は内蔵してもらいたい。しばらく聴かせていると、よほどメロディが気に入ったのか。ぬいぐるみを裏返して、メロディが鳴っているところを探しはじめる。

 あ、再びヨダレの危機が……。

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子育てのサポートグッズとして上手に使おう

 けろっとスイッチには、ぬいぐるみ本体にベルトが付いているベビーカーに取り付けて“お出かけ”するのにも便利だ。ベルトはマジックテープによって簡単に着脱が可能。長さの調整できる。また、ボリュームスイッチで音量を調節することも可能なので、たとえば電車内では音量を小にして、周りに配慮して利用できた。

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 けろっとスイッチは、子育て中のパパ・ママにとって、子育て支援の機能を備えたぬいぐるみとして優れた商品だ。ただ、インタビューでも触れているが、効果を過信するのは禁物だろう。生理的な要因でぐずるときには、やはり抱き上げてあやすのが子育ての基本。実際、息子が眠くなってぐずり泣きしたときに試してみたが、泣きやんでほほ笑むといった明確な効果を得ることはできなかった。

 道具に頼り過ぎるのではなく、赤ちゃんと積極的にコミュニケーションを取る。子育てに積極的に関わっていく姿勢こそ、父親としての名誉を回復する道なのだろう。などとキレイにまとめつつ、息子のヨダレを拭く2児のパパであった。

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