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拡大するiPodのエコシステム、iPodと動画の関係は?インタビュー(1/2 ページ)

» 2006年07月13日 22時19分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
photo 「Nike+iPod Sport Kit」を手にする米Apple スタン・イング氏(ワールドワイド・プロダクト・マーケティング iPodプロダクト・マーケティング ディレクター)

 米国で販売が開始された、NikeのスポーツシューズとiPodを連動させるワイヤレスシステム「Nike+iPod Sport Kit」(以下 Sport Kit)。日本でも年内の販売開始が予定されており、プロモーションをかねて米Apple Computerの幹部が来日した。

 来日した米Appleのスタン・イング氏(ワールドワイド・プロダクト・マーケティング iPodプロダクト・マーケティング ディレクター)とクリス・ベル氏(iTunes プロダクト&ミュージック・マーケティング ディレクター)に新製品の特徴や狙いから、iPodを取り巻く環境をどのように認識しているまでを尋ねた。

スポーツからクルマまで、広がるiPodのエコシステム

イング氏: iPodはもはや持ち歩いて音楽を聴くだけのデバイスではなく、室内や車の中でも幅広く活用できるデバイスとなりました。周辺機器も多く登場しており、iPodを中心とした“エコシステム”が構築されていると言ってもいいでしょう。今回登場したSport Kitもそうしたシステムの一環といえる製品です。

 Sport KitはiPod nano専用のアクセサリーで、シューズに取り付けるセンサーと、iPod nanoに取り付けるレシーバーで構成されています。センサーで収集した情報はワイヤレスで送信され、走った距離や時間はiPodの画面に表示されます。もちろん、走っている最中はiPod nanoで音楽を楽しめますし、指定した時間や距離を音声でアナウンスさせることもできます。

photophoto 「Nike+iPod Sport Kit」のパッケージとiPod nano。センサーとレシーバーはいずれも数グラムと軽量だ(左)。パッケージの裏面(右)

ベル氏: Sport Kitを接続していたiPodとiTunesとシンクさせると、走行距離や時間、平均速度といった走行データを取り込みます。こうしたデータを用意されたWebサイト「Nikeplus.com」にアップロードすると、各種のデータをグラフィカルに確認できるほか、コミュニティへ参加して同じくSport Kitでランニングを楽しんでいる人たちと競争したりすることもできます。

イング氏: ユニークな機能として「PowerSong」があります。これは“聞くとヤル気になる曲”を事前に設定しておいて、もうひとがんばりしたいとき、クリックホイールの中央ボタンを押すとその曲が流れる仕組みです。苦しい時もこれがあれば頑張れるはずです。

――日本国内では年内に販売されるということですが、価格はどれぐらいになるのでしょう。シューズもApple Storeであつかうのでしょうか? また、Nikeplus.comの日本語サービスは提供されますか?

イング氏: 価格に関しては未定です(米国では29ドルで販売されている)。シューズに関してはNikeから提供されることになります。

ベル氏: Nikeplus.comの日本語ローカライズも未定です。

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