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屋外に最適な超望遠ズーム機――「LUMIX DMC-FZ7」レビュー(1/5 ページ)

» 2006年07月19日 09時22分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 超望遠ズームデジカメの定番といえば、LUMIXのFZシリーズ。高倍率ズームデジカメというジャンルに「12倍」「手ブレ補正」を定着させた功績は大きい。

 その最新モデルが2006年春に出た「DMC-FZ7」(以下、FZ7)。2005年に登場した「DMC-FZ5」(以下、FZ5)の直系の後継機だが、CCDが500万から600万に上がった以上に大きなモデルチェンジとなった。

 基本的にはFZ5よりややハイエンド気味に進化。EVFの位置が従来の左隅から中央の光軸上に移動し、コンバージョンレンズがサポートされたほか、背面に十字ボタンに加えて、スティックが装備され操作性も上がった。液晶モニターが2.5インチに大きくなったことより、使い勝手の向上がうれしい進化だ。

左がFZ7、右がFZ5。基本テイストは似ているが、FZ7の方が丸みがあり、ほんの少し大きくなったのが分かるかと思う
全体に丸みを帯びたスタイルになったFZ7。FZ5までに比べると雰囲気がちょっと変わった。相変わらず小ぶりでよい

 その代わり、写真で見ると分かるようにFZ5よりちょっとばかし大きくなった。でもキヤノンの「Powershot S3 IS」やソニーの「DSC-H5」の撮影時重量が500グラムを越えるのに対し、FZ7はちょっと大きくなっても約357グラムと十二分に小さくて軽い。大きさもそれらに比べるとコンパクトで、持ち歩きやすさでは随一だ。

お馴染みの12倍ズームに手ブレ補正は強力

正面図。EVFの位置が移動したことでちょっと背が高くなり、丸い頭になった。より最近の一眼レフっぽい形状だ
上から見た図。EVFによるファインダーがレンズの光軸上に移動して構えやすくなったのがよい。それ以外はFZ5を受け継いだ操作系でシンプルなモードダイヤルが付いている

 では基本スペックから。レンズはもはやお馴染み、ライカブランドの36〜432ミリ相当12倍ズーム。F値はF2.8〜3.3と望遠端でも非常に明るいのが特徴だ。さらに光学式手ブレ補正を内蔵している。CCDは1/2.5インチの600万画素と標準的なものだ。

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