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真空ポンプ搭載の“炊飯器”、東芝から

» 2006年07月19日 21時01分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝コンシューママーケティングは7月19日、真空ポンプを搭載した圧力IH炊飯器「RC-10VS/18VS」を発表した。釜内の気圧を0.6気圧から1.4気圧までコントロールすることでお米を理想的に炊きあげ、保温時には黄ばみや酸化を防ぐという。新製品は容量1リットルタイプと1.8リットルタイプがあり、9月20日から順次発売する。

photophoto 「RC10VW」プレミアムブルー(左)と「RC-10VS」ボルドーレッド

 同社の業務用調理器具「真空マイクロ波解凍機」の技術を応用。コンパクトな真空ポンプと気圧調整弁を炊飯器に内蔵した。また外装は、冷蔵庫用に開発された真空断熱パネル「VIP」(Vacuum Insulation Panel)を発泡ポリプロピレンで挟んだ3層構造として、保温時の消費電力を従来製品より約14%削減した。

 炊飯前には、内釜内の空間を真空(0.6気圧)にしてお米の吸水を促進する。気圧を下げると、お米の中の空気が膨張して外に追い出される一方、外から水の力が加わり“浸透吸水”する仕組み。炊飯のプロが理想的な含水率という28〜29%をキープしつつ、お米の芯まで水が吸収される。

photophoto 着色した水を吸収させた実験結果。従来機種(左)では、表面のみが赤いが、気圧を下げる新機種(右)は芯まで赤くなっている

 炊飯中は逆に1.4気圧まで加圧する。気圧を高めると沸点が上昇し(110度)、お米の芯まで加熱可能に。ご飯のα化が促進され、「しっかりと旨みを含んだ炊きあがりになる」(同社)。なお、内釜の外面には熱伝導率の高い銀を、内面には同じく熱伝導率の高いダイヤモンド粒子が混入されているため、加熱性能の向上による炊飯時の対流が促され、炊きムラを防げるという。

 炊きあがったご飯を保温する際には、再び0.6気圧まで減圧する。これは、釜内を真空&密閉状態にして水分の蒸発を防ぐとともに、酸素濃度を下げて酸化臭の発生を抑制するため。「黄ばみの原因は、お米のタンパク質と炭化水素が熱反応を起こす“メイラード反応”と呼ばれるもの。真空技術で釜内の保湿力を高めると、32時間もの保温(ご飯の保温)が可能になる」(同社)。

photophoto 真空ポンプの分解モデル(左)と本体表示部。釜内部の気圧が変化している場合、液晶パネルの上にある「真空圧力インジケータ」が光る

 新製品は、容量と一部機能の差異で5モデルをラインアップしている。カラーバリエーションも豊富で、モダンなキッチンに合うプレミアムシルバー、プレミアムブルー、カーボンブラックにくわえ、シックなボルドーレッド、スタンダードなパールホワイトの5種類を用意した。主な仕様と価格は下記の通り。

型番 RC-10VS RC-18VS RC-10VT RC-10VW RC-18VW
容量 1リットル 1.8リットル 1リットル 1リットル 1.8リットル
真空圧力炊飯
内釜 鍛造ダイヤモンド銀釜 鍛造厚釜ダイヤモンドチタンコート
真空断熱パネル
真空圧力インジケータ
カラー ブラック、シルバー、レッド シルバー、ホワイト シルバー、ブルー
価格 9万8700円 10万1850円 8万5050円 7万2450円 7万5600円
発売日 9月20日 10月1日 9月20日 9月20日 10月1日

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