ニコンは8月9日、有効画素数10.2MピクセルのCCDセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「D80」を発表した。9月1日発売予定で、同時にズームレンズが付属する「D80 AF-S DX18-135Gレンズキット」と「D80 AF-S DX18-70Gレンズキット」も発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭では12万円前後(ボディのみ)になる見込みだ。
D80は、コストパフォーマンスの高いデジ一眼として人気を集めた「D70s」の後継機。ミドルクラスながら総画素数10.75MピクセルのAPS-CサイズCCDセンサーを搭載し、プロ向けの「D2Xs」や上位モデル「D200」の技術を継承した新しい画像処理エンジンを搭載している。
起動時間は約0.18秒。秒間約3コマ、最大100コマ(画質モードNORMAL・画像サイズLの場合)までの連続撮影などクイックな動作が特徴。レリーズタイムラグは約80ミリ秒だ。また、独自の「3D-RGBマルチパターン測光II」は、通常の露出演算アルゴリズムにくわえ、D2XsやD200に採用された露出評価アルゴリズムを搭載。ハイライト部の輝度と大きさを検出、計測して適切な露出量を算出するという。
AFシステムには、11点のフォーカスエリアを持つ「マルチCAM1000オートフォーカスセンサーモジュール」を採用し、ピント精度と被写体の捕捉能力、追尾能力を向上させた。AFモードは「シングルエリアAFモード」のほか、動く被写体の撮影に適した「ダイナミックAFモード」、さらに新開発の「オートエリアAFモード」を搭載。オートエリアAFモードは、画面内の中心的な被写体を認識してピントを合わせるというもので、合焦時には合焦範囲内と判断したフォーカスエリアを複数点灯させる。
本体サイズは132(幅)×103(高さ)×77(奥行き)ミリ。重量は約585グラム(本体のみ)。低温ポリシリコンTFTの液晶モニターは2.5型となった。ビューファインダーにはガラスペンタプリズムを採用しており、視野率は上下左右とも約95%を確保。また、構図設定に便利な格子線表示や、アイコンによる白黒モード、バッテリー残量表示なども可能になっている。
記録メディアはSDカードで、大容量メディアを利用できるSDHC規格にも対応する。付属のリチウムイオンバッテリー「EN-EL3e」は、1回の充電で約2700コマ(連続撮影の場合)、1コマ撮影で約600コマの撮影が可能だ。なお、オプションとして、EN-EL3eを1つまたは2つ、単三形乾電池6本で利用できるマルチパワーバッテリーパック「MB-D80」をラインアップする。
製品パッケージには、バッテリーパックのほか、クイックチャージャー「MH-18a」、USBケーブル、ストラップなどが付属する。
なお、ニコンは同日、新しいデジタル一眼レフ用の高倍率ズームレンズ2種リリースした。焦点距離18-135mmの7.5倍ズームレンズ「AF-S DX ズームニッコール ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)」は5万9000円で12月発売予定。焦点距離70-300mmの約4.3倍ズームレンズ「AF-S VR ズームニッコール ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)」は7万8000円で10月発売予定だ。
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