プレーヤーから取り出したDVDのケースが見あたらず、ついつい別のケースに入れてしまった経験はないだろうか? 積み重ねたケースの山から目的のDVDを取り出そうとして、土砂崩れを起こした経験はないだろうか?
DVDビデオやCDが増えてくると、とかく悩ましいのが収納方法だ。本棚やカラーボックスに並べるのもいいけれど、最新AV機器を揃えたホームシアターには、それ相応の“見せる”収納がほしい。そんな欲求を満たしてくれる(かもしれない)製品が、今回取り上げる“divita”「BDM-100S」だ。
divitaは、BLUEDOTと丸紅インフォテックが共同で企画・開発した電動ストレージシステムだ。高さ57.1センチもある巨体 筐体の中にエレベータ式のディスク搬送システムを備え、12センチ径の光ディスクを100枚収納できる。また、「欧州のホームシアター需要を意識した」(BLUEDOT)という生粋のAV用ストレージのため、PCに接続する機能は持たない一方、AV機器と相性のいいデザインと携帯電話ライクな操作性を備えている。
日本語版は10月中旬に発売される予定(発表当初は7月下旬発売と案内していたが、日本語ファームウェア開発の遅れにより発売延期されている)のため、今回は先行して受注を開始した英語版(BDM-100S-E)を試用した。
まずは改めて外観を見渡してみよう。巨体 筐体は、円筒形とタワータイプのPCケースを合体させたようなスタイルで、そのサイズは205(幅)×334(奥行き)×571(高さ)ミリ。基本的にプラスチック素材にメタリック塗装を施しており、本物のアルミ材を使っているのは操作部のある上面だけだ。そのためか、重厚な外観とは裏腹に持ち上げてみると意外に軽い。それでも約7キロあるから結構重いはずなのだが、とにかく見た目の重量感に惑わされてしまう。
前面にはスロットインタイプのCD/DVD挿入口があり、上面に1.8型液晶画面と操作部を備えている。操作ボタンは4方向や決定キー、テンキーといったお馴染みのものばかりで、携帯電話と同じ要領でDVDタイトルを登録できる(後述)。
一方の背面はすっきり。divitaは、本体の液晶画面だけでCD/DVDを管理するため、USBインタフェースなどは搭載していない。背面にあるのは、ACアダプタのジャックと盗難防止用のセキュリティロックだけだ。ちなみにACアダプタは少々大きめだ。
起動時やエレベータの動作時には、巨体 筐体の両サイドに仕込まれた各12個の青色LEDがピカピカと光り、エレベータが稼働していることを示すメカニカルな音がする。あえて音を文字で表現するなら「う゛ぃーん、がしゃ。う゛ぃーん、がしゃ」といった感じだ。ちょっと音は大きめだが、外観に見合ったサイバーな音と言えなくもない。もう少し控えめで上品な音なら“聞かせる収納”にもなったかも。
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