既報の通り、ソニーは8月30日、液晶テレビ「BRAVIA」シリーズの新製品を発表した。ラインアップは、液晶テレビが3シリーズ9モデル、SXRD搭載のリアプロジェクションテレビが1シリーズ2モデル。またBRAVIAシリーズではないが、同じくSXRD採用のフロントプロジェクター「VPL-VW50」を合わせ、計12モデルを一斉にリリースした形だ。
新ラインアップの特徴は、まず大画面化を進めたことだ。液晶テレビとリアプロ計11モデルのうち、ソニー初の50インチ超モデル「KDL-52X2500」を含め、9モデルまでが40型以上となる。「液晶テレビは、既に2台目需要が顕在化している。複数のテレビを購入するとき、リビングルームには(1クラス上の)40V型以上にするケースが増えるだろう」(ソニー、テレビ・ビデオ事業本部事業本部長の井原勝美取締役)。また今年の年末商戦では、「全世界ベースで40インチ以上の比率が全体の半分を超えるのではないか」とも予想しており、フルHD化の流れとともに、大画面化を強力に推し進める構え。
そして、もう1つの特徴が“色”に対するコダワリだ。新製品のキャッチフレーズが「感動には色がある」という通り、液晶パネルの発色を改善し、またテレビ本体のカラーバリエーションを揃えた。ちなみに、発表会に登壇した3氏が、揃ってブラビアのイメージカラーである「ブラビアレッドのネクタイ」を着用していたことも、色に対する熱意の現れだという。
まず、液晶テレビは全モデルに改良型の「ライブカラークリエーション」を搭載した。「ライブカラークリエーションを搭載した従来モデルでは、“赤がキツイ”“発色がどぎつい”という評価もあった。今回は中間色を調整したほか、蛍光体が発する赤、青、緑の雑色スペクトルをカットし、より純度の高い色再現性を実現している」(ソニー、コーポレート・エグゼクティブSVP テレビ・ビデオ事業本部の木暮誠副本部長)。
また「X2500シリーズ」では、DRC-MF Ver.2.5を中核とした「ブラビアエンジン プロ」を採用(ほかのシリーズはプラビアエンジン)。デジタルマッピング処理の性能向上により、プログレッシブ信号を作り出す際の画質を向上させている。さらに液晶パネルは3モデルとも1920×1080ピクセルのフルHD。新たに映像の明暗を自動検知して液晶パネルのバックライトをコントロールする「アドバンスト・コントラストエンハンサー」を搭載し、液晶パネルのネックである光漏れによる“黒うき”や“黒つぶれ”を抑える。セットコントラスト比は、従来モデルの1300:1から1500:1(X2500)へと大幅に改善した。
さらにX2500シリーズは、民生機としては初のxvYCC対応を果たした。xvYCCは、従来の動画色空間規格sRGBと静止画で使われるsYCC規格をもとに拡張した広色域色空間規格。現行テレビ放送の色空間規格に対して約1.8倍の広い色彩が表現できる。X2500シリーズの場合、xvYCCの色域すべてをカバーしたわけではないが、表現可能な範囲にある色は、より自然に近い色で表示できるという。「今までは近い色に割り当てられてしまっていた色を、正確に表現できるようになった」(同社)。
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