発表会場では、従来モデルとX2500シリーズを並べ、同じ素材を表示するデモを実施。パッと見は、従来モデル(写真右)のほうが色鮮やかな印象を受けるが、たとえば紅茶のパッケージなどを横に展示されていた実物と比べると、明らかに色が異なっていた。一方の「X2500」(左)は、発色こそ控えめながら、より本物に近い色だ。
なおX2500シリーズの場合、HDMI端子はバージョンは1.2aながら、最新のVer.1.3に含まれるxvYCC対応機能を盛り込んでいる。つまり、先日BD-ROM再生を初めて公開した「プレイステーション3」との組み合わせなら、「xvYCC対応のBlu-rayパッケージソフトが出たら、すぐに楽しめる」(同社)というわけだ(関連記事)。
テレビ本体の“色”にも注力した。X2500シリーズでは、ブラックとシルバーの標準色にくわえ、ホワイト、ブラウン、ブルー、レッドのカラーバリエーションを揃えている。4色は受注生産扱いのため、注文から到着まで2週間程度が必要となるが、「ベゼルだけでなく、スタンドを含めて新色。とくに色の選択にあたっては、質感やインテリアとの相性を含め、本当に“買ってもらえる色”を厳選した」(ソニーマーケティングの鹿野清常務)という自信作だ。「X2500シリーズは価格もそれなりに高いが、消費者が(購入に)一歩踏み込むためにカラーオーダーを設定した」(同氏)。
色の選択にあたっては、インテリアを系統ごとに整理した。たとえば、インテリアが“カントリー”や“ブリティッシュ”調ならブラウンが似合う。クール&モダンならシルバー。ブラックはその中間に位置するため、どちらにも適しているといった具合だ。一方、流行の“デザイナーズミックス”“イタリアンモダン”には、レッドやブルー、ホワイトのようなAV機器らしくない色が似合うという。
ただし、豊富なカラーバリエーションを販売の現場でどう扱うかが課題だった。X2500シリーズは40型以上が中心で、全色の実機を店頭に並べるのは難しい。そこで同社は、コーナーカットモデルや実物大のカタログといったアイテムを積極的に活用し、一般ユーザーに新色のイメージを伝える方針。
「6色のカラーオーダーを店頭でどう実現するか。ソニーとしても新しいチャレンジだ。実機はソニーの各ショウルームに展示するほか、揃えたいという店舗も出てくれば対応する」(同氏)。
大画面化と“色”にこだわったブラビア「X2500シリーズ」は9月15日から順次発売する予定。最も大きい52V型の「KDL-52X2500」のみ10月20日になる。なお、6色のカラーバリエーションは3モデルすべてで選択できる。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
型番 | KDL-52X2500 | KDL-46X2500 | KDL-40X2500 |
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パネル解像度 | 1920×1080ピクセル | ||
画面輝度 | 450カンデラ | ||
視野角 | 上下左右178度 | ||
コントラスト比 | 1500:1 | ||
パネル応答速度 | 8ミリ秒 | ||
チューナー | 地上/BS/CS110度デジタルチューナー、地上アナログチューナー | ||
入出力端子 | HDMI入力×3系統(背面2、側面1)、D5入力×2、ビデオ入力3(うち1系統S端子)、D-Sub15ピン、ステレオミニ(PC音声入力)、デジタル放送/ビデオ出力(S2端子付き)×1、光デジタル音声出力×1、音声出力×1、AVマウス、ヘッドフォン(ステレオミニ)、電話回線、LAN端子 | ||
実売価格(※1) | 80万円前後 | 55万円前後 | 45万円前後 |
発売日 | 10月20日 | 9月15日 | |
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