既報の通り、Blu-ray Disc陣営が今秋発売するBD-ROMタイトルを発表した。発表会場では、ソニー、松下、日立製作所、パイオニアの4社がBD-ROM対応ハードウェアを展示。多くは北米向けとして発表済みの製品だが、「プレイステーション3」によるBDタイトルの再生デモが初めて行われたほか、BDレコーダーの試作機も見ることができた。
日立製作所は、年初のCESで披露したBD-ROMプレーヤー試作機にくわえ、HGST製の4倍速BD-R/-REドライブ、さらにBlu-ray Discの再生/書き込みをサポートするレコーダーの“イメージデザインモックアップ”を展示していた。要するに試作機なのだが、上面をすべてヘアライン仕上げのアルミパネルで覆い、前面パネルがゆるやかにスラントしたクサビ形の筐体はユニークだ。しかも、光学ドライブのトレイが出てくるときには、前面パネルの約3分の1が、そのまま下にスライドする。
「薄型テレビの普及により、オーディオラックやテレビ台のデザインも変化しています。しかし、レコーダーだけは従来通りの箱型。展示機は、そんな状況に対する1つの提案として開発しました」(同社)。
製品化のスケジュールなどは未定。分かる範囲で試作機のスペックを挙げてみると、デジタル3波チューナー×2とアナログ地上波チューナーを搭載し、HDDおよびBD/DVDドライブを搭載。BD-R/-RE/およびDVD-R/-RW/-RAMへの書き込みが可能になっている。もちろんBDパッケージソフトの再生も可能だ。
発表会で挨拶に立った松下電器産業蓄積デバイス事業戦略室の小塚雅之室長によると、BD陣営のメーカー各社が持つDVDレコーダーの市場シェアを合わせると、実に75%に上るという。「秋以降は、多彩なコンテンツとハードウェアが出てくる。Blu-rayは、ハイビジョンの風を受けて急速に普及するだろう」(同氏)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR