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“騒音キラー”の効果は?――パナソニック「SV-SD800N」レビュー(2/3 ページ)

» 2006年09月01日 17時07分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ほぼ正方形の操作パッドの中央には電源ボタンを兼ねる再生/一時停止ボタン、上から時計回りに音量増/「サーチ」ボタン/早送り/音量減/「メニュー」ボタン/早戻しと配置されている。既に販売されているSV-SD370V(レビュー)と同じレイアウトだ。

 有機ELディスプレイは輝度が高く認識性も高いが、ディスプレイサイズそのものがあまり大きくないので、一画面から得られる情報はあまり多くない。画面サイズの大型化は本体サイズのそれにもつながるので、一概に大型化すべきとはいえないが、個人的には曲名/アーティスト名(ないしアルバム名)はスクロールなしの一画面で確認したいと思う。

photophoto 操作パッド(左)と有機ELディスプレイ(右)

軽快さを増した新「SD-Jukebox」

 再生可能な音楽ファイルの形式はSD-Audioのみ(コーデックはAAC/MP3/WMA)。本体はUSBマスストレージクラスに対応しており、PCと接続すればセットしたSDメモリーカードをUSBメモリとしても利用可能だが、MP3やWMAのファイルをそのまま転送しても再生できず、楽曲の管理/転送にはこれまで通り「SD-Jukebox」を利用する。

photophoto 「SD-Jukebox Ver.6 LE」の「通常モード」と「カンタンモード」

 本製品に添付されているのはメジャーバージョンアップした「SD-Jukebox Ver.6 LE」。起動時に従来通りの「通常モード」と、大型アイコンを使用した「カンタンモード」を選んで起動できるほか、曲のサビの部分を自動的に認識して再生する「ザッピング再生」や任意の条件にマッチする曲だけをSDメモリーカードに転送する「リメイクSD pro」などの機能を新たに備えている。

 実際に操作してみると、前バージョンで感じられた操作のもたつき感もかなり解消されており、快適に利用できる。「通常モード」のインタフェースも一部改良されており、普段iTunesやWindows Media Playerを利用しているユーザーでも違和感なく扱えるだろう。なお、曲のテンポやリズムなどを自動判別、印象にあわせたプレイリストを自動作成してくれる「ミュージックソムリエ」も引き続き搭載している。

 便利に使えそうなのが「リメイクSD pro」。端的に言ってしまえばiTunesに搭載されているスマートプレイリスト機能とほぼ同様の機能なのだが、HDDや内蔵フラッシュメモリに比べると絶対的な容量が少ないSDメモリーカードを利用する以上、プレイリストの活用は不可欠なだけにありがたい機能だ。

photo 「リメイクSD pro」の設定画面

 ただ、「リメイクSD」という名前から想像できるよう、この機能はあくまでも「SDメモリーカードへの転送ルールを作成する機能」であって、プレイリスト作成機能ではない。そのためにSDメモリーカードがセットされていないとこの機能は使えない。便利な機能だけに、プレイリスト作成機能として実装してほしかった。

 転送については、転送したい楽曲/プレイリストを選択した状態で画面右への「SD書込み」ボタンを押すか、右クリックして「SDにチェックアウト」を選択する。右ペインから転送したい楽曲/プレイリストを左ペインのSDカードのアイコンへドラッグ&ドロップしてもよい。

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