A&Vフェスタにも大きなブースを構えるソニー。発表されたばかりの新BRAVIAは当然、大々的に展示されているが、より力が入っているように見えるのがオーディオ関連の展示。なかでも、「ソニーひさびさのハイエンド。王道の音作りを目指しています」(同社)というトールボーイ型スピーカーに注目が集まっている。
外観こそは「SS-K30ED」(ブックシェルフ型)をトールボーイタイプとした製品のように見えるが、中身は全くの別物。2chハイエンドアンプ「TA-DR1a」や高級SACDプレーヤー「SCD-DR1」(いずれも126万円)と組み合わせても遜色ないクオリティを目指しているというピュアオーディオ用スピーカーだ。
ドライバー構成やボディデザインは今回展示されているモデルに準拠するというが、価格も含め詳細は未定。ボディ材質にはMDFではなく合板が用いられる予定で、「日本の木工技術の粋を集めたモデルともいえます」とは説明員氏のコメント。発売時期も未定だが、まずは日本市場から販売開始される予定だ。
もうひとつ注目なのが、「かなり実験的なモデル」という漆仕上げのスピーカー。SS-K30EDをベースにしており、表面フィニッシュを「布張り+漆塗り」と「和紙張り+漆塗り」とした2製品が展示されている。「実験的」という言葉通り、商品化は全くの未定。その音質は「硬い塗装(漆は乾燥するとかなり硬くなる)のせいか、落ち着きながらも華やかな音」だという。
参考展示ながらちょっと気になったのが、携帯電話用スピーカーユニット「CPF-MP001」。同社とソニー・エリクソン初の共同開発製品だ。ヨーロッパでは既に販売されており、実売想定価格は249ユーロ。
残念ながら対応する国内では対応する携帯電話は存在せず、日本での販売予定も現時点手は未定となっているが、同社お得意のデジタルアンプ「S-Master」を搭載しており、小柄ながらもなかなか迫力のあるサウンドを聴かせてくれる。
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