ワールドワイドのエリア別ではヨーロッパでの売上げがもっとも高いオリンパス。欧州のユーザーに支持されているだけあって、ドイツ・ケルンで26日から行われているPhotokina 2006での同社ブースは、地元ユーザーの期待に応えるかのように豊富な展示を実施している。
この“デジカメの祭典”に期待するものが「近未来の新製品の開発表明」だとしたら、オリンパスブースでいちばんPhotokina的な展示は、やはりE-1後継機のモックアップだろう。
E-1は、フォーサーズシステムの第1弾として2003年に登場した同社のデジタル一眼レフカメラフラッグシップ機。E-1発売後の同社は、5機種のカメラボディと17本のズイコーデジタルレンズなどフォーサーズ対応製品を意欲的にリリースしてきた。
独自の「オリンパスE-システム」のメリットを最大限に生かすべく、E-1は左側をスパッと切り落としたカタチが話題を集めたが、次代を先取りしたそのフォルムには好き嫌いがハッキリとあらわれ、マーケットセールス的には必ずしも成功したとは言い難かった。
その反省からかE-1後継機のフォルムは、一眼レフ機として非常にベーシックなものになっている。プロ/ハイアマチュア向けフラッグシップ機として、選択するときにデザインがネックになるということは少なくなりそうだ。
今回は開発表明のみで、発売時期、価格、スペックなどは一切公開されていない。「来年のPMAではさらに詳細な情報が出せるだろう」(同社)ということなので、年内の発売はあきらめたほうがよさそうだ。
Photokina開催直前に同社の大久保雅治社長は、リリースを通じて「オリンパス E-システム」宣言を掲げ、E-システムのラインアップをさらに拡充することを明文化した。その中で大久保社長は「一眼レフカメラがデジタルでさらに進化する革新的な機能の開発」と述べている。今回のE-1後継機にも、アッとおどろく機能が用意されることを期待したい。
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