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スカパー!初のHDD内蔵STB「スカパー!DVR」を試すレビュー(2/5 ページ)

» 2006年09月27日 13時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

チューナーユニットはソニー製単体STBに準拠

 まず基本となるチューナー機能から見ていくと、画面レイアウトやユーザーインタフェースはソニー製単体STBの流れを汲むものだ。筆者は幸いソニー製の単体STB「DSP-ST5」を利用しているで、これとの比較も行なった。

 リモコンのボタン配置が異なるために実際の操作性がまったく同じとはならないが、300近いチャンネルから視聴頻度の高いチャンネルを登録しておき、一覧からチャンネル選択が可能な「お好みリスト」(単機能STBでは「お好みチャンネル」)などといった、ソニー製STBの特徴的な機能は共通して備えている。

 単機能STBではメニュー階層を移動する際に利用する「戻る」が、タブ選択となっていたが(左ボタンで代用できる場合もある)、本製品は「戻る」ボタンをリモコンに装備しているので、操作はより直感的になった。DVDレコーダーなどを併用する場合にも戸惑いは少なくて済みそうだ。

photo 左が本製品用、右が「DST-SP5」付属のリモコン(左写真)。本製品のリモコンは明らかに「スゴ録」のそれを流用した物。従ってレコーダーとしての操作性に違和感は無いが、「お好みリスト」がカバー内に収められてしまっているなど気になる点もある

 電子番組表は縦にチャンネルが並ぶ(縦横が入れ替わった)ラテ欄タイプで、これもソニー製単機能STBと同じデザイン。1度に7チャンネル 2時間分の一覧表示が可能な点も共通で、電子番組表としては可も無く不可もなくといった所。全チャンネルのほか「お好みリスト」に登録したチャンネルのみの一覧も可能だ。「DSP-ST5」が装備する放送中番組一覧である「現在番組表」は装備していないが、通常の電子番組表でチャンネル切替も行なえるので特に不便は感じないだろう。

photo 一覧性はスカパー!のチャンネル数まで考慮すると不満も感じるが、録画予約済みの番組にはマークが表示されるほか、録画予約済みの時間帯には時間表示の部分の赤帯が表示されるといった工夫もされている
photo 放送中の番組を選択した場合は「選曲」という選択肢も表示され、そのままチャンネル切替する事もできる
photo 「お好みリスト」では登録したチャンネルのアイコン一覧から選局が行なえる。ソニー製STBのユーザーにはお馴染みの機能だろう

 レスポンスもおおむね同等だ。電源を入れると即座に映像が表示され、特に待たされるという印象は無い。レコーダーとしての機能が完全に利用可能となるまでは数秒待たされるが、これといってストレスを感じるほどでもなく、操作性に関してはより一般のDVDレコーダーに近い。単機能STBに対して特に見劣りを感じるといった事はなさそうだ。

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