(C) 2006映画「日本沈没」製作委員会 |
小松左京原作による1973年のパニック映画の金字塔をリメイクした「日本沈没」が、2007年1月19日にスタンダード・エディション(3990円)とスペシャル・コレクターズ・エディション(7140円)の2バージョンでリリース決定。
スタンダード・エディションの特典は樋口真嗣監督&メインキャストによるオーディオ・コメンタリー、劇場予告篇・特報集。
スペシャル・コレクターズ・エディションには2枚の特典ディスクが付き、2種類のオーディオ・コメンタリーやVFXメイキング、VFX特集、もうひとつのエンディング、科学考証、舞台挨拶映像集など6時間以上の特典が盛り込まれる。また樋口監督の台本(絵コンテ)レプリカ、イメージボード集ブックレット、イラストレーター・生頼範義氏のイラストレーションカードセットを同梱。
大規模な地殻変動によって、日本列島が海中に沈没するという危険性が指摘され、それを裏付けるかのように大地震が次々と発生。その被害にあった潜水艇パイロットの小野寺(草K剛)と幼い少女はハイパーレスキュー隊員の阿部(柴咲コウ)に救出される。アメリカの学者は日本の余命は40年と推測。ところが、地球科学博士・田所(豊川悦司)の調査によると実際は1年にも満たないことが発覚する。
「プレート断絶は北海道から始まる」との田口の予言通り、阿蘇山が噴火。その後も地震、津波が襲い、ついに日本全土に非常事態宣言が発令される。官房長官はパニックを避けるため、日本沈没まで5年あると虚偽の発表をするが、死者は増加し、国民は海外へと脱出を図り始める。日本沈没を食い止める唯一の方法。それは海洋プレートに強力な爆薬を仕掛け連鎖爆発させ、列島をプレートから切断するという無謀なものだった……。
日本沈没の行方を握るキーパーソン、小野寺をSMAPの草K剛、レスキュー隊員に柴咲コウ。極限状況下で育まれる2人の愛も見どころのひとつ。ちなみに、ヒロインの設定は、旧作では名家の令嬢だったが、テロなどの恐怖が増した21世紀を反映して、レスキュー隊員に変更された。
天才肌の地球科学博士を豊川悦司、文部科学大臣を大地真央、内閣総理大臣を石坂浩二、小野寺の先輩・潜水パイロットを及川光博など共演陣も豪華メンバーが集結。また福井晴敏、庵野秀明、原作者の小松左京らがカメオ出演している。
旧作は当時史上最高の5億円をかけ東宝が製作し、空前の大ヒットを記録、社会現象にまで発展した。それを幼少時代に見て影響を受けたという「ローレライ」の樋口監督。オリジナル版をリスペクトしつつ、樋口監督の真骨頂といえるVFXを駆使した災害シーンを連発。熊本城や京都の清水寺、六本木ヒルズなど日本のランドマークが次々と崩壊し、大地が裂け、山が割れ、そして列島が海に沈みゆく様子は、恐怖を感じるほどのリアルさ。この完成度の高いスペクタクル・シーンだけでも一見の価値あり。
異常気象が続く近年、決して絵空事とは思えないパニック映画。日本列島崩壊まであと1年……さて、そのとき、自分だったらどうする?
関連サイト:http://www.nc06.jp/(公式サイト)
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