パナソニックマーケティング本部は11月8日、ハイビジョン録画に対応する「AVCHD」準拠のビデオカメラを発表した。SDカードに記録する「HDC-SD1」と8センチDVDを使う「HDC-DX1」の2機種をラインアップ。価格はいずれもオープンプライスで、12月から順次発売する予定だ。
製品名 | HDC-SD1 | HDC-DX1 |
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メディア | SDカード | 8センチDVD |
実売想定価格 | 18万円前後 | 16万円前後 |
発売日 | 12月1日 | 12月15日 |
AVCHDは、同社とソニーが共同で策定したハイビジョンムービー規格。圧縮効率の高いMPEG-4 AVC/H.264を使い、DVDやHDDといった既存のメディアに1440×1080/60iのハイビジョン映像を記録できる。規格自体は昨年5月に発表され、既にソニーからは同規格対応の「HDR-SR1」や「HDR-UX1」が登場しているが、SDカードに記録するタイプの製品は初めて。
挨拶に立ったパナソニックマーケティング本部の平原重信副本部長は、DVDやmini DVといった既存メディアと比較しながら、改めてSDカードの優位性を強調した。「切手サイズのSDカードならムービー本体を小型化できる。メカレス構造のため高速起動が可能で、汚れや衝撃にも強い。既存メディアのデメリットをすべて解消できる」。
「HDC-SD1」は、10月の「CEATEC JAPAN 2006」に参考出展されたもので、スタイルはほぼ同一。74(幅)×69(高さ)×142(長さ)ミリの横型ボディに新開発の3CCD「テルニオン 3CCD HD」を搭載。ファインダーは搭載せず、パワーLCD機能付きの3型ワイド液晶モニターを採用している。重量は付属バッテリー込みで約430グラム。電源オンから1.7秒で撮影可能になる高速起動も特徴だ。
パナソニックAVCネットワークス社ムービービジネスユニット長の中谷明弘氏によると、「テルニオン 3CCD HD」にはもともとプロユースの1/4インチCCDを採用しているという。これにより、従来の3CCDビデオカメラと比べて2倍以上の色解像度と最低照度6ルクスの高感度撮影が可能になった。
「民生用としては大きすぎた(1/4サイズ)だが、サブミクロン単位で貼り合わせる高い精密加工技術により搭載することができた。従来の1/6CCDに比べると画素面積は約2.8倍。受光面積の拡大により、6ルクスの低照度でもノイズの少ないクッキリした画質を実現した」(中谷氏)。
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