(C)2006「トリック劇場版2」製作委員会 |
極貧の奇術師、奈緒子と天才(?)物理学者の上田が、数々のトリックを暴くという、堤幸彦監督によるミステリー・ドラマ。2000年にテレビ朝日系の深夜枠で放映がスタートし、DVDが発売されるごとにマニアが増え、05年秋に放映されたスペシャル版は24.7%というシリーズ最高の視聴率を記録。そして今年6月に公開され、興収21億円のヒットとなった劇場版2作目が12月15日にDVDリリースされる。
本作は1枚組の通常版(3990円)と、特典ディスクが付いた超完全版(6300円)を用意。後者の特典は、「トリック」ファンにはお馴染みの未公開映像「やむ落ち」(やむなく落としたシーンを集めたもの)や、撮影の舞台裏と共に堤組の現場のルールを伝授するメイキング映像、初日舞台挨拶など、濃さとゆるさでは本編に引けをとらないコンテンツが満載。
今回の舞台は関東沖合に浮かぶ孤島、筐神(はこがみ)島。この島は、数々の奇跡で信者を集めている最強の霊能力者、筐神佐和子に支配されていた。
ある日、青沼と名乗る青年が上田の研究室を訪ねてくる。10年前、佐和子に連れ去られた幼なじみの美紗子を救い出してほしいというのだ。報酬に目がくらんだ上田は、いつものごとく奈緒子を巻き込み、筐神島へと向かう。
佐和子に心酔する「箱のゆーとぴあ」集団に紛れ込んだ奈緒子と上田は、“箱を組み立て天の世界への入り口を作る”という佐和子の霊能力を奇術ではと疑う。そんな中、2人は島に軟禁されていた美紗子を発見するが……。
自称、売れっ子ながら、家賃を滞納しボロアパートを何度も追い出されそうになる貧乳の奇術師に仲間由紀恵、素潜り選手権で優勝経験もあるという巨根の物理学者に阿部寛。
まるで夫婦漫才のようなボケとツッコミは今回も絶好調に、過去最大級のトリックを暴く。その最強の敵となるのが“火サスの女王”こと片平なぎさ。“火サス”名物といえば崖。ということで、断崖絶壁も登場するのでお楽しみに。
また仲間が「リング」の貞子をセルフ・パロディ化すれば、片平は懐かしのドラマ「スチュワーデス物語」の、あの名シーンを再現。
共演はヅラ刑事の生瀬勝久、政界進出を企てる奈緒子の母親に野際陽子というレギュラーメンバーに加え、「ALWAYS/三丁目の夕日」の掘北真希、「スウィングガールズ」の平岡祐太などフレッシュな顔ぶれも揃う。
信者集団の決めゼリフは漫才コンビ、ゆーとぴあのギャグ“よろしくね”や、“ヨッコイ庄一”など、内輪受け&時代錯誤のギャグがさく裂し、堤監督ならではの確信犯的な小ネタがぎっしり。きっと復活するであろうが、今のところ本作が完結編らしいので、ラスト珍ミステリーをご堪能あれ。
なお、劇場版1作目の廉価版(2940円)が同時リリースされるので、あわせてどうぞ。
関連サイト:http://www.trick2.jp/index.html(公式サイト)
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