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ワンセグ電子辞書「PW-TC900」のAV機能をチェック(1/2 ページ)

» 2006年12月22日 19時08分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
photo 初ワンセグ対応電子辞書“Papyrus”「PW-TC900」。店頭では5万円前後になる見込み

 シャープが12月8日に発売した“Papyrus”「PW-TC900」は、ワンセグ放送を受信できる初の電子辞書だ。一般的に電子辞書といえば、新入学シーズンが最需要期になるが、同機はクリスマスプレゼントやお年玉の使い途としても気になる存在。学生にとっては「勉強」を口実にパーソナルテレビを手に入れるチャンスである。

 そこで今回は、気になるワンセグ放送やMP3再生といったAV関連機能に照準を絞って使ってみよう。

 パピルスも一見しただけではごく普通の電子辞書だ。クラムシェル型のコンパクトな筐体は、132(幅)×91(奥行き)×22.5(厚さ)ミリで、量は約283グラム。学生服やスーツのポケットに突っ込んで持ち歩けるサイズと重さだ。開くとQWERTYキーボードが現れる。

photophoto 外装は光沢のあるブラックとシルバーのツートン。ワンセグ放送用のアンテナは側面から引き出し、方向を変えられる

 側面からポールアンテナを引き出し、「ワンセグ/辞書」の切り替えボタンを押せば、テレビに変身する。また液晶画面を水平方向に180度回転できるヒンジにより、用途に合わせて3つの視聴スタイルを選択できる。

 まずは、液晶ディスプレイを開いただけの“辞書スタイル”。液晶を反転させると、キーボード部がスタンドになり“テレビスタイル”に、さらに液晶を反転させたまま折りたたむと“ハンドスタイル”となる。テレビスタイルは、まさに“卓上テレビ”といった印象だ。

photophoto “テレビスタイル”(左)と“ハンドスタイル”。画面を開く際、ほぼ180度開ききるまでカチっと止まる場所がない点が気になったが、途中で止めることはできる
photo スピーカー部のボタンで基本的な操作が行える。ステレオスピーカーを搭載している点もポイントが高い

 テレビスタイルやハンドスタイルは、キーボードが使えないため操作が制限されそうに思えるが、実際にはスピーカー部にあるボタンでほとんどの操作がまかなえる。用意されているのは「選局」「音量+」「音量−」「テレビメニュー」と「電源」スイッチ。テレビメニューを呼び出したときは、選局ボタンで“項目移動”、「音量+」で“決定”だ。

 なお、ハンドスタイルでは画面が反転し、ステレオスピーカーの左右が入れ替わってしまうが、パピルスではスピーカーの左右切換が可能。操作は、キーボードの機能ボタンか、「テレビメニュー」から設定を呼び出してチェックするだけだ。

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