ワンセグ関連の機能では、字幕表示、EPG、番組内容表示など一通りの機能をおさえた。EPGは、まず視聴している番組の情報が表示され、方向キーを押すと次の番組へ移動するスタイル。1局/1番組単位のため、一覧性は低いが、画面はシンプルで見やすい。
また、冒頭で触れたように、同機では内蔵のフラッシュメモリにワンセグ番組を録画することができる。メモリ容量は512Mバイトで、録画時間はおよそ3時間。録画操作は本体前面にある「REC/STOP」ボタンを押すだけと非常にシンプルで、迷う要素は見あたらない。
残念なのは、せっかくEPGと録画機能を搭載しているのに、予約録画に対応していないことだ。また、録画ボタンを押してから実際に録画が始まるまでに、数秒から(長いときは)十数秒のタイムラグが発生する点もいただけない。たとえば、料理番組でレシピが登場したとき、メモ代わりに録画しようとしても、実際に録画が始まる頃には場面が変わってしまう。確実に録画したい番組は、早めに「REC」ボタンを押しておくように心がけよう。
録画した番組は、メニューの「TV録画再生」で一覧表示する。ここではチャンネル番号と局名しか表示されないが、番組を選択すると「再生」や「削除」といったメニューに移動する。ここで「情報」を選択すると、EPG参照時と同じ番組内容を表示してくれる。また、「機器情報」では残りの録画時間を確認することも可能だ。
今回はAV入力付きの14インチディスプレイ(PC用)とアナログキャプチャーボードを積んだ古いデスクトップPC(VAIO RX-55)で利用してみたが、印象に残ったのはアンテナケーブルや電源(バッテリーの場合)を気にせずに使える手軽さ。EPGからの録画予約に対応していないことなど改善の余地はあるが、アイデア次第で使い方が広がるワンセグチューナーだろう。
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