今年のパナソニック(Panasonic Corporation of North America)ブースは、「Living in High Difinition」がテーマだ。ブース内には先日のカンファレンスで披露した42V型のフルHDプラズマ試作機をはじめ、103V型までのプラズマTVが勢揃い。さらに昨年10月の「CEATEC JAPAN」で来場者を驚かせた“大回転プラズマ”も登場した。
同社は「International CES」の開幕に合わせて実に30以上の新発表を行っており、他にも多くの新製品や新技術が展示されていた。今回はその中から、「LIFI」(ライファイ)と呼ばれる新しい光源を使用した3LCD方式のリアプロTV「LCZ/LCX」シリーズ(開発表明)やホームシアターシステムを紹介したい。
LIFIは、米LUXIMが開発したプロジェクター向けの光源で、その特徴は「立ち上がりの早さ」「長寿命」、そして「発色が鮮やかなこと」だ。たとえば「従来のHIDでは電源オンから最高輝度に至るまで30秒程度はかかっていたが、LIFIでは1〜2秒。テレビシステム全体で捉えても、従来は60秒程度のアクチュアルタイムが5〜10秒に短縮できる」(同社)という。
発色に関しては、HDスタンダードの色空間(ITV-RBT.709)を144%カバー。またバルブ寿命は「交換が必要ないくらい」(一般的な使用時間なら交換より先に製品寿命がくる)に長く、さらにバルブ自体もHIDの8分の1サイズとコンパクトだという。製品化されれば、リアプロに対する不満をかなり解消できるはずだ。
パナソニックでは、LIFIを採用したリアプロTVを1080P/720Pの両ラインで発売する方針。サイズは50インチから60インチまで3サイズを揃える計画で、50インチクラスではコントラスト比3000:1、輝度400カンデラ(いずれも現時点では目標値)を目指すという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR