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リアプロを変える新光源、ELSホームシアターなど盛りだくさん――パナソニックブース2007 International CES(1/2 ページ)

» 2007年01月09日 14時19分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 今年のパナソニック(Panasonic Corporation of North America)ブースは、「Living in High Difinition」がテーマだ。ブース内には先日のカンファレンスで披露した42V型のフルHDプラズマ試作機をはじめ、103V型までのプラズマTVが勢揃い。さらに昨年10月の「CEATEC JAPAN」で来場者を驚かせた“大回転プラズマ”も登場した。

photophoto メインステージでは103V型プラズマが大回転。これ、やっぱり日本から運んできたのだろうか? リビングを模した展示コーナーもある(右)
photophoto 北米で販売する1080P対応プラズマ(50V、58V、65V、103V型)が勢揃い。いずれもピアノ調のブラックキャビネットを採用している。ちなみに103V型15台を含む5000台以上の同社製プラズマTVが、ラスベガスに新装開店するホテル「Planet Hollywood」(現Aladdin)に導入されるという。右は42V型フルHDプラズマの試作機

 同社は「International CES」の開幕に合わせて実に30以上の新発表を行っており、他にも多くの新製品や新技術が展示されていた。今回はその中から、「LIFI」(ライファイ)と呼ばれる新しい光源を使用した3LCD方式のリアプロTV「LCZ/LCX」シリーズ(開発表明)やホームシアターシステムを紹介したい。

リアプロのイメージが変わる新光源

 LIFIは、米LUXIMが開発したプロジェクター向けの光源で、その特徴は「立ち上がりの早さ」「長寿命」、そして「発色が鮮やかなこと」だ。たとえば「従来のHIDでは電源オンから最高輝度に至るまで30秒程度はかかっていたが、LIFIでは1〜2秒。テレビシステム全体で捉えても、従来は60秒程度のアクチュアルタイムが5〜10秒に短縮できる」(同社)という。

photophoto 新光源「LIFI」を搭載したリアプロTV(左)とHIDランプとLIFIの比較デモンストレーション(右)。明るくなるまでの時間が格段に違う

 発色に関しては、HDスタンダードの色空間(ITV-RBT.709)を144%カバー。またバルブ寿命は「交換が必要ないくらい」(一般的な使用時間なら交換より先に製品寿命がくる)に長く、さらにバルブ自体もHIDの8分の1サイズとコンパクトだという。製品化されれば、リアプロに対する不満をかなり解消できるはずだ。

 パナソニックでは、LIFIを採用したリアプロTVを1080P/720Pの両ラインで発売する方針。サイズは50インチから60インチまで3サイズを揃える計画で、50インチクラスではコントラスト比3000:1、輝度400カンデラ(いずれも現時点では目標値)を目指すという。

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