スティーブ・ジョブズCEOによる基調講演の後、Appleは日本のプレスに対して新製品に関するブリーフィングを行った。質問に答えてくれたのは、各担当プロダクトマーケティングのバイスプレジデントであるデビッド・ムーディ氏とグレッグ・ジョズウィアック氏の2名。写真撮影も許可されていない非常に短いセッションだったが、プレスの間からは質問が矢継ぎばやに飛んだ。
まずはApple TVに関して。この製品に搭載される40GバイトのHDD容量は少ないのではないか、という指摘に対して、ムーディ氏は「多くの人たちにとっては適した容量ではないかと考えている」と回答。
その理由として、「iTunesライブラリすべてをこれでまかなえる人が多いというのもあるが、iTunesには優れた管理機能が備えられているので、そのすべてをApple TVに送りだす必要はない。Apple TVに何を持ってくるかを簡単に決めることができる」と説明した。
HDDに納められたコンテンツ変更もスピーディーに行える。「10/100BASE-Tイーサネットの場合には非常に速い。ワイヤレスでも幸いなことに802.11nをサポートしているので転送は高速に行うことができる」と同氏。
今回のMacworldで同時発表された802.11n対応の新しいAirPort(国内ではAirMac)Extremeベースステーションを使えば、「高いスループットの恩恵に預かることができる。以前のAirPort Extremeと比べて5倍の速度で同期ができる」と話した。
いずれにしても、iTunesのベースマシンとApple TVとの同期に時間がかかるのは初回のみで、後は差分をやりとりするだけなので、実用上は問題ないとの回答だった。
また、ビデオのストリーミングにはイーサネットまたは802.11g/nが必要だが、そのストリーミング機能はiTunesとApple TV間で行われる。Apple TVへのストリーミングは最大5台まで可能だが「たいていの家庭ではこれで十分だ」としている。なお、Apple TVのストリーミング機能は受信のみで、「送信機能はない」と付け加えた。
Apple TVのOSはiPhoneのようにMac OS Xなのではないかという質問については、「これは専用デバイスであり、iPodと同じようにiTunesベースのコンテンツを再生することを目的として作られたもの。iPhoneのようなマルチタスクは必要ない」と答えた。
なお、Apple TVの出力解像度は720pまでだが、「1080iについてはサポートする計画だ」とコメントしている。
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