iPhoneについて日本のユーザーがまずはじめに知りたいことはただ1つに集約される。それは、日本版はいつ売るのか、ということだ。
Appleのグレッグ・ジョズウィアック氏は、以下のように回答している。「米国では6月に、欧州では年末に向けた第4四半期に投入する予定だ。アジアは2008年。国別の発売時期については発表していない」としたうえで、日本ではGSMネットワークがないことを指摘。「日本は非常に重要な市場であり、iPodは50%以上のシェアを占めているが、3G対応でさらなるエンジニアリングが必要だ」とし、コミットメントについては慎重な姿勢を示した。
また、iPhoneにアプリケーションをユーザーがインストールできるかどうかも気になるところだ。iPhoneはMac OS Xを基盤としたOS上に構築されているため、サードパーティ製のさまざまなアプリケーションが期待されるところだが、ジョズ氏は「現時点においてはApple純正のみになる」と述べた。これはウィジェットについても同様。その理由は「ウイルスの問題などが起きないようにしなければならないし、ネットワークやユーザーにとっての制限もあるため」と説明している。
ただし、iPodエコノミー(iPodシリーズに接続される関連製品)と同様に、一定の条件を満たすサードパーティであれば、将来においては可能性がないわけではないとコメントしている。ただしそのさいには、セキュリティやネットワークといった条件をクリアする必要がありそうだ。
このほか、ハードウェアスペックについての質問には、「CPUは省電力で省スペースのIntelプロセッサ」とだけ回答。「望んだ機能が動けばいいデバイスだ」との考え。また、iPhoneの機能アップデートやUIの更新は考えているとした。なお、iPhoneはiPodの機能を内包してはいるものの、製品的な位置付けは「第6世代iPodというわけではない」。
iPhoneの特徴的な機能の1つは、Safariのレンダラーを使ったGoogle Mapsだが、同氏の説明によれば、これはGSMでもWi-Fiでも動作するそうだ。Wi-Fiが認識されれば自動的に切り替わり、Wi-Fiがない場合にはGSMのみになる。また、GPS機能があればGoogle Mapsがより優れた働きをするのでは、という質問には「別の市場の話しだが、いつかはやってみたい」と答えている。
なお、アプリケーションとの連携については、iTunesのほかに、iPhoto、Photoshop Elementsなどが挙げられているが、PDFやWordなどのドキュメントについては未定としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR