米Apple Computerは現在、第二の「iPhone」に取り組んでいるところだ。これはiTunesソフトと連係し、またインスタントメッセージング(IM)機能を持つ可能性が高い。ウォール街のアナリストが伝えている。
American Technology Research(ATR)のアナリスト、シャウ・ウー氏は11月20日、このiPhoneはMacの「iChat」機能を活用して、ユーザーにIM機能を提供するという調査報告を記した。
「これはまだ開発段階にあるようで、市場への登場時期は不明だ。この製品は(Appleの)『スマートフォン』だと確信しており、『iChat mobile』というブランドになるかもしれない」と同氏は20日の調査報告に記している。
AppleがiTunesソフトと連係する独自の携帯電話をいつ投入するかについては、かなりの憶測が流れていた。9月にはPiper Jaffrayの上級アナリスト、ジーン・マンスター氏が、iPhoneは「4〜6カ月以内」に登場するとの予測を示した(9月12日の記事参照)。
ATRのウー氏は調査報告の中で、Appleは2つのiPhoneのうち最初の機種を2007年初めに発表すると記している。
Appleがいつどこで独自の携帯電話を発表するのかをめぐる憶測はここ数週間で盛り上がっている。中国語の新聞Commercial Timesの記事で、Foxconn Electronicsが1200万台のiPhoneを製造する契約を獲得したと報じられたのを受けてのことだ。同紙は匿名の「台湾の」情報筋のコメントを引用しており、問題の記事はすぐにApple関連の話題を扱うブログやWebサイトで取り上げられた。
Appleは国外の報道についてコメントしていない。同社広報担当者にこの最新の報道についてコメントを求めたが、返答は得られていない。
ウー氏は調査報告の中で、2機種のiPhoneのうち最初の機種は、iPod nanoに似た外観になるだろうと述べている。
Appleは10月18日に四半期決算を発表した(10月19日の記事参照)。iPhoneについての言及はなかったが、同社関係者は2007年から顧客に提供する製品に関して自信があると話していた。
携帯電話に加え、ウー氏は、Appleは新版Mac OS X「Leopard」と9月12日に発表された「iTV」、iPodに追加する新機能により恩恵を受けるだろうとも記している。同氏は、初期の予測では、Appleは2006年第4四半期に約1400万台のiPodを販売する見通しだとしている。
同氏は、これら新製品の多くは1月にサンフランシスコで開催のMacWorld Expoでデビューする可能性が高いと付け加えている。
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