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三洋、世界最軽量のHDビデオカメラ“Xacti”「DMX-HD2」

» 2007年02月07日 17時50分 公開
[ITmedia]
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 三洋電機は2月7日、デジタルビデオカメラ「ザクティ」の新製品としてハイビジョン録画に対応する「DMX-HD2」を3月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は9万円前後。本製品は2007 International CESの同社ブースには「VPC-HD2」として展示されており、正式に国内販売が決定した格好だ。

 ハイビジョン対応のザクティとしては既に「DMX-HD1/1A」が販売されているが、新製品はCCD画素数を710万画素(1/2.5インチ 原色CCD)にアップさせ、720p(1280×720ピクセル)のハイビジョン撮影のほか、3680×2760ピクセルの静止画撮影が可能となった(720p撮影はDMX-HD1/1Aも可能)。

 本体サイズは80(幅)×119(高さ)×36(厚さ)ミリ、約210グラム(本体のみ)。サイズこそはDMX-HD1/1Aと同じながらも軽量化が進められており、「民生用ハイビジョンビデオカメラにおいて世界最軽量」(同社)を実現した。2.2インチ(約15万画素)の液晶モニターも搭載する。

 動画撮影を行いながら任意のタイミングで静止画撮影が行えるシリーズ製品の特徴は踏襲されている。8GバイトのSDHCメモリーカードを利用すれば、ハイビジョン画質で約2時間50分の連続撮影が行える(HD-HQモード時)。レンズは35ミリ換算38〜380ミリの光学10倍ズームで、F値は3.5。電子式の手ブレ補正も備える。

 動画撮影モードにはHD-SHQ(1280×720ピクセル/30fps/9Mbps)、HD-HQ(1280×720ピクセル/30fps/6Mbps)、TV-SDV(720×480ピクセル/30fps/3.5Mbps)、TV-SHQ(640×480ピクセル/30fps/3Mbps)、TV-HQ(640×480/30fps/2Mbps)、Web-SHQ(320×240/30fps)、Web-HQ(320×240/15fps)を用意する。

 映像処理エンジンの「プラチナエンジン」は「プラチナエンジンII」に進化。ノイズリダクション処理が強化され、十分な明るさが確保できない場所でも撮影が行える。動画撮影時の最低被写体照度は従来の約2倍となる約7ルクスで、静止画撮影時にはISO1600相当の高感度撮影が可能となった。高感度撮影は本体側面のボタンを押すだけで行える。また、プラチナエンジンIIの採用と全体の回路見直しによって省電力化も進められ、約85分の連続撮影が可能になった(HD-SHQ時)。

 付属クレードルにはHDMIが用意されているほか、コンポーネント端子も用意されており、DVDレコーダーなどに直接映像を保存できる。パッケージには編集ソフト「Ulead DVD MovieWriter 5.0SE」も付属する。

photo cradleにはHDMIを用意(2007 International CESの同社ブースにて撮影)

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