三洋電機は、「2007 International CES」で新しいハイビジョン“Xacti”「VPC-HD2」を展示している。正式発表は行われていないが、ほぼ製品に近い形。同社によると春頃には北米や日本で発売する予定だという。ターゲットプライスは699ドル。国内では9万円前後になる見込みだ。
現行機種「DMX-HD1A」との違いは主に4つ。
まずはCCDを現在の500万画素から700万画素クラスに変更したこと。ただし高解像度が生きるのは静止画撮影時のみであり、動画撮影に関しては、従来と同じ720P(1280×720ピクセルの30fps)が最高画質となる。
またDMX-HD2は、ISO1600までの増感が可能となり、最低照度9ルクスで撮影できるようになる見込みだ。さらに本体のカラーリングが従来のシルバーからガンメタリックのような濃い色に変わった。
最後は付属のクレードル。外部出力端子が従来のコンポーネント(D4)+コンポジットから、HDMI+コンポーネントに変更される。
なお、フルハイビジョン対応について尋ねてみたところ、「フルハイビジョンに対する要望は多く、開発は進めている。しかし、現行のCCDではフルハイビジョン化は難しい」とのこと。「他社と同様、CMOSに変更する可能性がある」(同社)。
このほか、北米版の「ミニゴリラ」ともいうべきポータブルGPS「Easy Street」も新製品が展示されていた。
ミニゴリラはワンセグ対応が大きな特徴になっているが、放送のない北米向けのEasy Streetにワンセグチューナーは搭載されていない。その代わり、Xactiで撮影した動画を含むMPEG-4/DivX動画やMP3再生といったメディアプレーヤー機能を備えているのが特徴だ。
また、上位モデルの「NVM-4070」には、BluetoothとFMトランスミッターを内蔵。カーオーディオやFMチューナー付きのオーディオ機器で音楽を楽しめるという。
同じ価格帯のミニゴリラがあるだけに、Easy Streetを国内で販売する可能性はほぼない。ただ、機能的にはミニゴリラへ盛り込んでほしい部分も多く、ちょっと気になる存在といえるだろう。
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