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» 2007年03月09日 18時49分 公開

レビュー:高まった完成度、動画も楽しめる高音質ウォークマン――「NW-A805」 (2/4)

[渡邊宏,ITmedia]

 NW-A1000ではボタン位置とトップヘビーな重量バランスの関係で、片手で操作するとややおぼつかない時があったが、本製品ではボタンがより本体中央よりに配置されているため、操作時でも本体は安定している。細かなことだが、前作のフィードバックが反映されているのだろう。

photophoto メインメニュー(左)、片手で操作しても本体は安定している(右)

密度感のある動画表示

 機能面での注目はやはり動画再生機能の搭載だろう。再生可能な映像コーデックは汎用性の高いMPEG-4(Simple Profile/最高ビットレートは2500kbps)と、PSPやiPodでも採用されているAVC(H.264/AVC、baseline Profile/最高ビットレートは768kbps)で、音声コーデックはAAC-LC(最大2チャンネル、最大ビットレートは1チャンネルあたり288kbps)だ。いずれの映像についてもフレームレートは最高30fps、解像度はQVGAとなっている。

 動画の転送については、添付される「Image Converter 3」で行うのが基本だ。Image ConverterはPSPや携帯電話用の動画変換/転送ソフトとして以前から提供されており、Image Converter 3は2006年末に提供が開始された最新バージョンだ。添付されるバージョンでは、変換設定の項目内に「ウォークマン-画質優先」「ウォークマン-記録時間優先」とウォークマン転送用の項目が新設されている。

photo 「Image Converter 3」。RSSマネージャー機能を使ってビデオポッドキャストを自動巡回、ダウンロードできる

 Image Converter 3が扱える動画の形式は、AVI、MPEG-1/-2/-4、Quicktime、WMVのほかDVR-MS(Windows XP Media Center Edition/Windows Vista Media Centerのテレビ録画ファイル形式)や、「Giga Pocket」(Ver.5.0以上)/「Do VAIO」の録画ファイルも対応する。DRM処理されたものは変換できないほか、MPEG-4についてもメモリースティックビデオ形式以外は未サポートとなっている。

 前述のウォークマン転送用項目を利用すると、元の動画を「ウォークマン-画質優先」ではAVC Baseline Profile/768kbps/30fpsに、「ウォークマン-記録時間優先」ではAVC Baseline Profile/384kbps/15fpsに変換する。アスペクト比(16:9か4:3)は選択可能で、コーデックを含めたパラメーターは手動でも設定できる。

photo Image Converter 3のウォークマン転送設定

 転送が完了すれば、本製品で動画を楽しめる。メインメニューから「ビデオライブラリ」を選択すれば、動画がサムネイルで表示されているので(タイトルのみ/サムネイルのみの表示もできる)、任意の動画を5方向キーで選び、センターボタンを押せば再生される。画面表示は縦/横(右手用)/横(左手用)の3種類から選択できる。

 手元にあったさまざまな種類の動画ファイルを「ウォークマン-画質優先」の設定で転送してビデオライブラリを構築したが、再生時のローディングも一瞬で終わり、動作は非常にスムーズ。再生時の早戻し/早戻しについては、スゴ録と同じ(左右キーを1回押すと10倍速、2回押すと30倍速、3回押すと100倍速)操作が可能で、プログレスバーの操作も快適に行える。

 気になる画質だが、「ウォークマン-画質優先」で変換/転送したファイルを見る限り携帯動画プレーヤーとして十分なクオリティを持っていると感じられる。さすがに字幕や吹き出しの多いニュース番組は見にくさを感じることもあるが、2インチという小さな画面にQVGA解像度を備えることもあって密度感は高く、映像から粗さは感じない。視野角も広く、追従性も十分で、スポーツ中継など動きの速い映像も十分に楽しめる。

photo プリインストールされている「スパイダーマン3」のトレーラームービー

 ただ、2インチという画面サイズは横目で見るならばとにかく、映画やドラマ、スポーツなどを注視するにはやはり小さく感じる。これは没頭感には欠けると言わざるを得ない。また、場面やコンテンツによっては若干ながら白が浮いて見えることもある。バックライトが白色LEDである以上は仕方ないとも思えるが、気になった部分だ。

photo デジカメで撮影したAVI形式の動画を取り込んでみた。暗部に比べると、白い部分(クルマのヘッドライト)のディテールは失われがち

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