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高まった完成度、動画も楽しめる高音質ウォークマン――「NW-A805」レビュー(3/4 ページ)

» 2007年03月09日 18時49分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ちなみに、PCに接続した状態の本製品をエクスプローラなどで見ると、ルートに「VIDEO」フォルダがある。本製品で再生できる形式の動画ファイル(iPod用にQuicktimeで生成したファイルなど。QVGA解像度以下であることも必要条件)ならば、ここにドラッグ&ドロップすることでImage Converter 3を介せずに転送/再生できる。ドラッグ&ドロップで転送したファイルについては「ビデオライブラリ」でサムネイル表示されないが、手元にiPod用ライブラリを構築しているひとにはうれしい仕様だ。

“高音質ウォークマン”を上回る音質

 音楽再生機能もチェックしよう。本製品はMP3/ATRAC/AAC/WMA/ATRAC Advanced Lossless対応のマルチコーデック仕様(著作権保護されたAAC/WMAには対応しない)で、楽曲ファイルの転送には従来通りSonic Stage(バージョンは4.3)を使用する。本製品には「WALKMAN Luncher」というランチャーソフトが付属しており、「ミュージック」を選ぶとSonic Stage、「ビデオ」を選ぶと「Image Converter 3」が起動する。

photo 「WALKMAN Luncher」。「フォト」を選ぶとImage Converter 3が写真転送モードで起動し、「ダウンロード」を選ぶとWebブラウザが開きお勧めダウンロードサイトが表示される
photo 添付される「Soinc Stage 4.3」。Image Converter 3はビデオポッドキャストに対応するが、Sonic Stageはまだ通常の(音声だけの)ポッドキャストに対応していない。ここは何とかして欲しいところだ

 Sonic Stageで楽曲を転送後、メインメニューから「ミュージックライブラリ」を選択すると「全曲」「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」「☆評価」「リリース年」「最近転送したアルバム」と項目が並ぶので、そこから任意の楽曲やアルバムを探し、再生することになる。

 5方向キーでカーソル移動、5方向キーの中央ボタンで決定もしくは再生開始、BACKボタンで1階層戻るとインタフェースは直感的だ。BACKボタンを長押しすればメインメニューへワンアクションで戻ることも可能。HDD内のライブラリ約1.2Gバイト分を転送した状態で操作したが、もたつきは感じられなかった。

 基本的に操作は親指をスライドさせるだけでOKなようにデザインされているが、音量調節ボタンは右側面に用意されているので、音量を調節するときだけは大きく指を動かす必要がある。ここはiPod(クリックホイール)の方が優れているように感じる。

photophoto 再生中の画面。Sonic Stage上でアルバムアートを設定していればアルバムアートの全画面表示も可能

 再生中の画面からでも、アーティスト/アルバム/ジャンル/リリース年をキーとして曲検索が行えるほか、ジャケット写真からアルバムを選択する「ジャケットサーチ」や、転送した楽曲の読み仮名とイニシャルをキーにしてアーティストや楽曲を選択できる「読み仮名検索」「イニシャルサーチ」も搭載されており、検索性は高い。「読み仮名検索」と「イニシャルサーチ」はNW-A1000/3000にも搭載されていたものだが、動作自体が高速化し、ディスプレイ解像度も向上したことで、実用性は飛躍的に向上している。

photophoto A〜Zはアルファベット順、ひらがな/漢字/カタカナは読み仮名の50音順に並ぶ(左)、ジャケットサーチ(右)。ジャケットサーチはあらかじめSonic Stageでアルバムアートを設定しておかないとウォークマンのアイコンが表示されてしまう

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