バンダイビジュアルは3月22日、東京国際展示場で開幕した「東京国際アニメフェア2007」で次世代ディスク戦略を明らかにした。同社は既に「FREEDOM 1」を6月にHD DVDとDVDのツインフォーマットで発売することを明らかにしているが、その後はHD DVDまたはBlu-ray Disc(以下BD)とDVDをセットにした“2枚組”を積極的に進める。
バンダイビジュアルの前田明雄常務によると、2007年7月から9月にかけ、国内向け商品として8作品・11アイテムを投入するという。まず7月27日に「AKIRA」(BD)、「王立宇宙軍 オネアミスの翼」(BD、HD DVD)、「機動警察パトレイバー」(BD、HD DVD)を発売。8月24日には「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(BD)、「機動警察パトレイバー2 the Movie」(BD、HD DVD)、「スチームボーイ」(BD)。さらに9月25日には「人狼 JIN-ROH」(BD)、「アヴァロン」(BD」を投入する。いずれも「リマスター版DVDが付属」して、価格は1万290円だ。このほか、両フォーマットあわせて2008年2月末までに約30アイテムを投入する計画だという。
「われわれは、(ビデオやDVDで)“見る喜び”と“所有する喜び”を同時に提供することを目指してきた。次世代ディスクでも同じようにできれば、と思っている」(前田氏)。
また、今後の海外展開を視野に入れ、これらのタイトルを含む次世代ディスク商品レーベルを「エモーション」から「オネアミス」に変更する。オネアミスは、現在バンダイビジュアルUSA発売の商品に使用している海外向けレーベル。あわせて、北米向け製品も国内で生産したものを輸出するスタイルとする。「販売エリアや時期をキーにして全世界のマーケットを再編成する。“MADE IN JAPAN”戦略を北米を皮切りに4月から取り組む」(同氏)。
ただし、北米ではツインフォーマットの「FREEDOM」を除き、次世代ディスクの単体販売だ。既に決定しているのは、8月の「王立宇宙軍 オネアミスの翼」(79.99ドル)、「機動警察パトレイバー 劇場版」(価格/発売日未定)、「機動警察パトレイバー2 the Movie」(価格/発売日未定)の3作品で、いずれもHD DVDとなる。日本国内とはフォーマットおよび付加価値の面で微妙な差が生じた形だ。
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