2006「武士の一分」製作委員会 |
日本映画界を代表する山田洋次監督と木村拓哉が初タッグを組んだ話題作。山田監督が「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続き藤沢周平の原作(短編「盲目剣谺返し」)を基に描いた時代劇3部作の最終章「武士の一分」が、6月1日に通常版と豪華版(初回限定生産)の2バージョンでDVDリリースされる。 通常版は特報、予告編などを収録。価格は3990円。
豪華版は2枚の特典ディスクが付いた3枚組。価格は6405円。特典は、監督や出演者のインタビューを交えた“メイキングドキュメンタリー”、殺陣と剣術の本質に迫る“ドキュメンタリー「剣術と殺陣について」”、製作発表記者会見、山形鶴岡キャンペーンの模様、初日舞台挨拶映像などを収めた“プロモーション記録全映像”、国内外数々の映画賞の授賞式風景を集めた“受賞記録映像”、キムタクが本作への思いを語りつくす“木村拓哉インタビュー完全版”“未公開シーン”などを収録。他にもブックレットと剣術指南書を封入予定。また、先着5万セットのみスペシャル・ポストカード集、「武士の一分」撮影日誌ポスター仕上げ、木村拓也コメント・カードの3大特典付き。
東北地方・海坂藩で藩主の毒味役を務める下級武士の三村新之丞は、質素で堅実ながら、最愛の妻・加世とは仲むつまじく暮らしていた。ある日、いつものように毒味をした新之丞は貝にあたり、意識を失う。一命はとりとめたものの、彼は失明してしまう。絶望し、自害しようとする新之丞を加世は必死に思い留まらせる。そんな中、保身しか頭に親戚たちは家禄がなくなることを恐れ、有力者につながる人物に口添えを頼むよう加世に命じる。彼女は、顔見知りの番頭、島田を訪ねるが……。
木村拓哉が盲目の演技や殺陣を巧みにこなして好演。特に新之丞の家に仕える徳平(笹野高史)との絡み場面がいい。桃井かおり、小林稔侍、緒形拳ら重量級のキャストが脇を固め、全編に品格が漂う時代劇に仕上がっているが、最大の拾いものは、妻役の壇れい。元タカラジェンヌでこれが映画初出演だが、清潔感の中にもにおい立つ色気が漂い、今後の活躍が大いに期待できる。
“一分”とは、どうしても譲れない“面目”を表す言葉である。素朴でも確かな幸福感。そんな譲れないものを奪われたとき、妻は夫のために身を捧げ、夫は妻のために“一分”をかける。復讐をメインにした時代劇だが、ユーモアもあり、決して堅苦しくないので、万人向けの娯楽作品。古き良き日本を感じよう。
関連サイト:
http://www.ichibun.jp/(公式サイト)
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