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» 2007年04月12日 08時00分 公開

今日から始めるデジカメ撮影術:第70回 フットサルとサッカーの関係 (4/4)

[荻窪圭,ITmedia]
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 無理に望遠にしないでちょっと引いて撮ると、もうちょっと様子が分かるし、失敗も減る。でも小さくて迫力に欠ける。そういときは、あとでいらないところを切り取ってトリミングしちゃえ、と。

迫力に欠けるので(左)、トリミングした(右)

 そしたらずいぶんGKがかっこよくなった。ちなみに、これは「エリースFC東京」のミドルシュートがいいコースに決まる瞬間。

 エリースFC東京は遠目からでもがんがんシュートを打ってくるし、リスクを恐れない思い切りのいい攻撃が気持ちいい。逆に対する「tfa東京23SC」は巧いのだが、パスを丁寧につないでボールを運ぶので、その分大胆な動きが少なく、攻めきれないという印象でした。

 スポーツをどう撮ると面白いかは撮る人次第。「この選手をかっこよく撮りたい」という人もいるし、「スポーツならではの動きのダイナミックさを撮りたい」という人もいる。

 それによって追い方も変わる。選手を中心に撮るならボールは写ってなくていい。極端な話。選手に半押しでピントを合わせたら、選手の動きをカメラで追いながら、ここぞというところでシャッターを押すべし。

 こんな感じ。ボールも選手も、と欲張ると表情まで捉えるのが難しくなる。

 ゴール前の攻防を撮るなら、ボールを追いつつシャッター半押しにしてフォーカスロックをし、決定的瞬間が来たらいつでもシャッターを押せるよう心の準備をしながら撮る。GKはボールをいつも追っているので、GKを観ながら撮るのもいい。

 これなんかは超望遠ならではのゴール前での攻防。オフェンス側(赤)が果敢にオーバーヘッドキックを狙おうとしてる姿がいい(失敗したんだけど)。

 ゴール前の攻防はやはりダイナミック。

 シュートを打った瞬間。ゴール右を狙ったのはいいが、相手DFが身体ごと止めに来て失敗、というシーンだが、ダイナミックに動いているとなかなか被写体を中央で捉えられない(左)。こういうときもトリミングしちゃえ(右)。構図の左に無駄な空間がたくさんあるので、そこを少し切り取っちゃうのだ。

 正直、トリミングしちゃうとディテールが粗くなるけれども、500万画素以上なら多少はOKだ。

 最後にサイズの話。スポーツ写真はひたすらたくさん撮らないと、なかなかいいカットは得られない。でもよほどの大容量メディアじゃない限り、何100枚も撮れるわけじゃない。

 そういうとき、ひとつ画像サイズを落とす。700万画素なら500万画素に落としてみる。今回の「DMC-FZ8」の場合、画像サイズをひとつ落とすとその分より望遠で撮れるようになる(EXズーム)。700万画素の中央500万画素分だけを切り出すことになるからだ。そうすればさらに望遠が使える。

 12倍ズーム機でもフィールドの遠いサイドはなかなか難しいが、こういう機能やデジタルズームを使えばもっと大きく撮れる。

EXズームを使って遠いサイドの攻防を無理矢理撮影

 そうすれば遠くの攻防も捉えられるのだ。雨が降っていたので遠くの写真はどうしてもディテールがはっきりしないが、晴れていればかなりキレイに撮れる。

 試してみる価値はある技だ。

 なお、今回はフットボール系のスポーツを2つ撮ったが、これらは難しいスポーツの代表。例えば野球はピッチャーとバッターに限ればとても撮りやすいが(何しろ、いる場所が決まってるのだから)、選手の位置もボールの位置もめまぐるしく動くフットボール系のスポーツは常に試合を追ってなければならないので、肉眼で観戦しつつ、かっこいいシーンは撮りたいという欲張りは難しい。どちらを主にするかは割り切って考えよう。

(協力:東京都フットサル連盟/東京都サッカー協会)

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