シャープの2007年3月期連結決算は、売上高が前年比11.8%増の3兆1277億円、純利益は同14.7%増の1017億円と4年連続で過去最高を更新した。売上高が3兆円を超えたのは初めて。
液晶テレビや携帯電話が牽引した。同社は昨年、初の第8世代マザーガラスを採用する亀山第2工場を稼働。40V〜50V型クラスの生産効率を上げたことで、「大型中心に伸張した」(佐治寛副社長)。
液晶テレビの販売台数は603万台(全世界)と前期の約1.5倍となり、このうち30V型以上の大型テレビが55%を占めた。とくに下期は大型テレビ需要が好調で、販売単価が上期比で7%上昇したという。ただし、全体としては価格の下落傾向は続いており、通期では微妙に値下がりしている。
今期の液晶テレビ販売計画は、さらに5割増しの900万台(8500億円)と強気だ。また、30V型以上の大型液晶テレビの比率を高め、現在の構成比55%から80%程度まで引き上げる方針。ただし、販売単価に関しては40V型クラスの値下がりを見込み、6%程度の下落を予想している。
2005年 | 2006年 | 2007年(予想) | |
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液晶テレビ販売単価 | 10万2600円 | 10万1700円 | 9万4700円(予想) |
なお、昨年末に話題となった液晶テレビ新工場については、「まだ場所なども決まっていない。夏頃までにアナウンスできるようにしたい」とするに止めた。
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