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» 2007年04月27日 19時30分 公開

永山昌克インタビュー連載:こんなに小さく軽く薄くしました――オリンパス「E-410」の開発者に聞く (3/4)

[永山昌克,ITmedia]

――E-500では800万画素のフルフレームCCD、E-330では750万画素のLive MOSセンサー、そして今回のE-410では1000万画素のLive MOSセンサーです。新センサーを採用し、画質はどう変化しましたか?

名田氏: ライブビューを実現するために、E-410/E-510ではLive MOSセンサーを採用しました。これは、フルフレームCCDの高画質とMosタイプの低消費電力という、それぞれのメリットを併せ持つセンサーといえます。E-330のLive MOSセンサーに比較した場合、解像感を高めつつも集光効率をアップさせ、ノイズの低減と低消費電力化を図っています。

 加えて画像処理エンジン「TruePic TURBO」を新世代のものに変更し、画質を総合的に向上させました。具体的には、ノイズに対する処理をよくしたこと、エッジの処理をスムーズにして斜めの線で生じやすいジャギーを目立たなくしたこと、淡い色に対しての発色をいっそう忠実な再現にしたことなどです。

石橋氏: デフォルトの発色傾向をどうするか議論がありましたが、より自然に近い発色に重点を置こうということになりました。E-330までとは異なり、デフォルトの仕上がりモードは「VIVID」から「NATURAL」に変更しています。その上で、淡い肌の色や、空や緑などの自然色には特にこだわってチューニングしています。もちろん、仕上がりモードを切り替えたり、画質のパラメーターを調整したりして、鮮やかな発色傾向に変更もできます。

 また、Mosセンサーを採用しているのでオリンパスブルーが出ない、ということは一切ありません。オリンパスブルーもこだわりのひとつです。センサーの違いではなく、オリンパスが独自に味付けをして、色を出していると考えてください。さらに、水中での色再現もポイントといえます。E-410には水中プロテクタを用意していますが、海の中から見た太陽の光や、水のグラデーションなどが美しく表現できるよう仕上げています。

――E-410のLive Mosセンサーは自社開発ですか?

石橋氏: E-330のLive Mosセンサーは松下電器さんと当社の共同開発でしたが、今回のものはE-330のセンサーをベースにして、松下電器さんが開発したものです。

ライブビューの進化と課題

 ライブビュー機能についてうかがいます。まず、E-330のライブビューではできなかった、ホワイトバランスと露出補正がライブビューに反映するようになりました。これはユーザーからの声ですか?

石橋氏: ホワイトバランスについては、ライブビューで確認できたほうが便利という声は確かにありました。露出補正については、撮影する状態をシミュレーションするには反映したほうが便利ですが、フレーミングのために画面をきれいに見せるには反映しないほうがいいでしょう。

 そこで、この2つの目的によって使い分けられるようにしています。つまり、通常は露出補正がライブビュー表示に反映し、例えばマイナス補正すると画面は暗くなります。LVブースト機能をオンにした場合は、マイナス補正しても画面が暗くならず、フレーミングがしやすくなります。

 そのほか、E-330のライブビューとの違いは、小型化のためE-330でいうAモードは搭載せず、撮像素子を利用したBモードのみにしたことです。また、ライブビューの状態でも露出を演算するようにして、露出の数値やヒストグラムを液晶上に表示できるようにしています。ライブビュー時のAFについては、AFLボタンで作動するほか、レリーズボタンを押しても作動するようにしました。

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