京商は5月10日、室内用ラジオコントロール(R/C)飛行機「ミニュームプレーン セスナ210センチュリオン」を発表した。インドアタイプのトイ系飛行機が人気を集めるなか、R/Cメーカーの同社が満を持して投入する本格派だ。
開発を担当した同社シー&スカイグループの濱崎剛志氏は、「ミニュームプレーンのキーワードは、“いつでも、どこでも飛ばせる”こと。しかし、トイ系飛行機ではなく、京商ならではの本格派を目指した」と話す。
違いは、まずスケールモデルであること。「セスナ センチュリオンを約26分の1で忠実にミニチュア化しており、専用のスタンドにセットしてデスクトップに飾ればインテリアにもなる。またトイ系飛行機の多くは2chコントロールだが、スロットル(スピードコントロール)、エレベーター(上昇、下降)、ラダー(左右旋回)の3ch制御にしたことで実機に近い操縦が行える」(同氏)。しかも、3chすべてがアナログ的に操作できる無段階コントロール。「舵を細かく制御すれば、宙返りや急旋回なども自由自在だ」。
機体は徹底的な軽量化を図り、インドアで楽しめるよう秒速3メートル以下のスローフライトを可能にした。素材はスチロールで、一部にカーボンを使用。携帯電話などにも使用される直径6ミリの小型コアレスモーターを採用し、超小型のリニアストロークサーボ2個と受信機、およびアンプを一体化した超軽量ユニットを搭載する。さらに薄型のリチウムポリマーバッテリーなどの採用により、重量は18グラムに抑えた。「重さは単三形乾電池1本分。スローフライトができて、墜落しても壊れにくい」(同氏)。
バッテリーは70mAhの容量があり、満充電の状態なら約15分間(スローフライトの場合)の連続飛行が可能だ。バッテリーが切れたら機体からバッテリーを外し、スタンド兼用の急速充電器に差し込む。約20分で満充電となる。
もう1つの特徴が2.4GHz帯を使用する新しい無線コントロール方式だ。Bluetoothなどと同じGFSK(Gaussian filtered frequency shift keying)変調方式を使い、全79波の中から自動的に開いている帯域を選択する仕組み。このため従来のR/C飛行機のようにクリスタルを入れ替える必要がなく、また室内で使用する場合でも無線LAN(IEEE 802.11b/g)などと干渉する心配がない。電波の伝達距離は見通し50メートル(推奨)。1機あたりが使用する帯域幅は3MHz程度で、最大26機を同時に飛ばすことができる。
ミニュームプレーンの価格は1万9950円で、6月20日に発売する。なお同社では、ミニュームプレーンの魅力をアピールするため、各地で「ミニュームプレーン体験会」を開催する予定だ。
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