東京ビッグサイトで開催中のインテリア見本市「インテリアライフスタイル」展。会場となった西ホールのアトリウムで一際目立っているのが、デザイナー・村田智明氏が代表を務めるハーズ実験デザイン研究所の「METAPHYS」(メタフィス)ブースだ。
村田氏といえば、「Xbox 360」のデザインを担当したことでも知られるプロダクトデザイナー(→インタビュー)。家電をはじめ、インテリアからボードゲームなど幅広いジャンルを手がけ、最近ではボードゲーム「celtis」(セルティス)がMoMA(ニューヨーク近代美術館)に納入されるなど、活躍の場を世界に広げている。
また、自社では製造を手がけず、パートナー企業を募って製品化する手法も注目を集めている。「METAPHYS」というブランドは、メーカーの垣根を越えて同じ思想のプロダクトを送り出す一種のコンソーシアムなのだ。
そのメタフィスの新作は、“湯気や湿気にふさわしいアイコンを形にした”という加湿器「cortina 13010」(コルティナ)だ。ケトルを単純化したユニークな形状で、中身は600ミリリットルの容量を持つ超音波式加湿器になっている。ちなみに、吸水口はケトルの“蓋”部分。遊び心に溢れたデザインは、直感的に扱えるユーザビリティをも実現した。
外形寸法は267(幅)×176(高さ)×70(奥行き)で、フットプリントが小さい点も魅力だろう。ホワイト、ブラック、オレンジの3色があり、秋頃に発売する予定だ。
ステーショナリーの新作は「calculator 44024」。携帯性と視認性を考え、スリムな2つ折りスタイルにした太陽電池式電卓だ。開くと適度な角度がつき、タイプしやすくなる仕組みが嬉しい。
折り畳んだ状態のサイズは100(幅)×100(奥行き)×13(厚さ)ミリ。ホワイト、ブラック、オレンジの3色をラインアップする。こちらも秋に発売する予定だが、価格は決まっていない。
「node 12080」は、テーブルタップにありがちな「差し込み口の不足」や「ACアダプタが使いにくい」といった不満を解消する“コンセントの新しいカタチ”だ。当初は壁面に埋め込むスタイルを検討していたが、アフター市場の需要が高いことから、コンセントに直接差し込むタイプと、電源コード付きのテーブルタップ型の両方で製品化を進めるという。なお、残念ながら製品化の時期や価格は決まっていない。
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