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“漫画ブログ”から“未来のXMB”まで――今回も色々ありましたソニーコンピュータサイエンス研究所公開(1/2 ページ)

» 2007年06月09日 06時22分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)は6月8日、オープンハウスを実施した。展示の内容は、最新の脳科学から将来のAV機器用UI(ユーザーインタフェース)、科学を利用したアート作品など20の研究成果だ。そのなかには「プレイステーション3」(PS3)用の注目ソフトも含まれていた。

液体磁石のアート作品

 まずは、思わず見入ってしまう磁性流体アート。音楽が流れると、中央にある金属棒が回り出し、音の強弱に反応して黒いトゲができる。音楽が止まると、黒い部分はドロッとした液体にもどる不思議なオブジェだ。

photo 磁性流体アート:児玉幸子「モルフォタワー」

 磁性流体は、直径10マイクロメートル程度の微粒子と液体(油など)、界面活性剤からなるコロイド溶液で、いわば“液体の磁石”だ。音楽に合わせて中央の電磁石に電気が流れ、磁気を帯びると周りの磁性流体が形を変える。電磁石の回転運動も合わせ、磁性流体の動きが、まるでダンスを踊っているように見えるのだ。ハイテクな芸術作品である。

アニメみたいな迫力バトル

 先日、発表されたSCEの「PS3」用のゲーム「THE EYE OF JUDGMENT」も展示されていた(→関連記事)。トレーディングカードとUSBカメラを組み合わせた話題のソフト。ボード上にカードを置くと、カメラがカードに描かれているサイバーコード(2次元バーコード)を読み取り、クリーチャーのCGをリアルタイムに合成。テレビ画面にモンスターが出現する。家庭でも楽しめるバーチャルリアリティ技術といえそうだ。

photophoto 家庭用ゲーム機で本格的なバーチャルリアリティを堪能できる「THE EYE OF JUDGMENT」

 今回は「カードプロフィールモード」のみの展示だったが、カメラの前に手を伸ばしてCGに触ろうとするとキャラクターが反応するデモンストレーションも見ることができた。

 同ゲームは今秋発売予定。価格は未定ながら、ゲームソフトにトレーディングカード30枚、USBカメラ、専用ゲームボードなどが付属する“スターターキット”は9000円から1万円を切る程度になる見込みだという。

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