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“漫画ブログ”から“未来のXMB”まで――今回も色々ありましたソニーコンピュータサイエンス研究所公開(2/2 ページ)

» 2007年06月09日 06時22分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 「Comic Visualization」は、ブログなどのテキストコンテンツを漫画に変換するツールだ。

photo 「Comic Visualization」

 手順はカンタン。事前に自分の顔写真を数パターン(喜怒哀楽の表情など)登録しておき、テキストを選択して作成開始。すると、文章の内容を踏まえつつ、勝手にコマ割り&背景や効果をくわえて漫画を作り出す。もちろん、どんな暗い話題でもコミカルに表現されてしまう。

 テキストに含まれる顔文字や感嘆符を認識して、感情表現を加えるところもユニークだ。たとえば、びっくりした表情の顔文字(;・o・)やビックリマークが含まれるコマでは、大きな顔写真を使い、集中線を加えたりする(下の写真左)。

photophoto どうでもいいけど「iSony」(いそにい)って何だろう

 作った漫画に手を加えることもできる。たとえば、あるコマの表情が気に入らなければ、編集機能を呼び出して感情を選択するとだけで別の写真に差し替えが可能。背景、顔、効果がそれぞれ別のレイヤーになっているため、顔のサイズを変えたり、効果だけ変更するといった作業も容易だ(写真右)。

 ブログの世界に衝撃(笑劇?)を与えそうな「Comic Visualization」。実用化のスケジュールは未定だが、同社ではネットワークサービスあるいはPC用ソフトの形で展開することを検討している。

XMBの進化形? 「Triplet UI」

 「Triplet UI」は、家の中にあるDLNAベースのホームネットワーク機器を一括管理するためのユーザーインタフェースだ。「PSP」やポータブルタイプのパソコンをコンソールとして、任意の機器に保存されているコンテンツをほかの機器で再生するように指示できる。

photophoto 「Triplet UI」(左)とデモ風景

 名称の通り、画面は縦に3分割されていて、左側にコンテンツ、中央に「再生」などの動作、右側には再生機器の一覧が表示される。たとえばPCに保存した良好の写真をリビングルームで閲覧しようとした場合、コンテンツの枠でPC→目的のフォルダを指定する。すると右側にはJPEG画像を再生できるDLNAクライアントの一覧が並ぶ。しかも無線ネットワークを使用していた場合は、Wi-Fiの到達距離をもとに十分な伝送速度が得られる端末だけがリストアップされるという。

 右側の再生機器リストからリビングルームの「BRAVIA」を指定すると、PCから写真が配信され、テレビ画面に映し出される仕組み。ユーザーはPSPをリモコン代わりにしてスライドショーなどを楽しめる。

photo PSPで宅内のDLNA対応機器を一括制御

 もちろん、「スゴ録」の中にある動画やネットワーク対応コンポに溜め込んだ音楽なども任意の機器で再生可能。また、コンソールに表示されるTriplet UIはFlashで作られているため、前述のPSPをはじめ対応ブラウザを搭載している機器なら何でも利用できるという。

 「リモコンに液晶ディスプレイを付けることもできるが、高価になると受け入れられない。しかし、Wi-FiとWebブラウザを搭載した機器なら何でも利用できるため、PSPや携帯電話など既にあるデバイスをリモコンにすることができる」(同社)。

 ただし、現在のDLNAでは他の機器に再生を指示する機能(プッシュ)が実装されていないため、Triplet UIの実用化は、もう少し先の話になりそうだ。同社では「Triplet UIは、(現在のソニー製品が標準的に採用している)XMBの拡張、あるいは次世代のもの、という位置づけ。アイデアの1つとして提案している段階」と話していた。

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