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“超音波洗浄器”の爽快感にほくそ笑む橘十徳の「自腹ですがなにか?」第5回(1/2 ページ)

» 2007年06月12日 08時53分 公開
[橘十徳,ITmedia]

 みなさんはメガネ店の前に「超音波洗浄器」が置いてあるのを見たことがあるだろうか? あれは客を呼び込むためのサービスとはいえ、なかなか粋な計らいだと思う。そういう太っ腹なサービスを見ると、なんだかやたらと利用してみたくなるものだ。

 この超音波洗浄器とは、超音波を洗浄液の中に放射して、気泡分子が破裂したときの衝撃波によって洗浄物の汚れを取る機器のことだ。筆者はメガネを常用していないので使う頻度は多くないが、あるとき試しに、クルマの運転時に使うメガネやサングラスを持ち出して洗浄しに行ったことがある。

 実際に使ってみると、確かにかなりキレイになった。細かいゴミや曇りがすっかりなくなって、まるでガソリンスタンドで汚れたフロントガラスを拭いてもらったときのような爽快感だ。

丸みを帯びたカプセル型デザイン

 超音波洗浄器がこんな素晴らしい効果をもたらしてくれるなら、いっそのこと自分で買ってしまってはどうか。ずっとこんなことを思い続けてもう何年か経つ。前述した通りメガネは常用していないし、生活必需品というわけではないので今一歩踏み出せなかったのだ。ところが、最近インターネットなどの通販を見ると、超音波洗浄器もけっこうお手頃な値段になってきている。

photo ツインバード工業の「EC-D513W」。丸みを帯びたデザイン

 とくにツインバード工業の「EC-D513W」は、有名メーカー品の中ではダントツに安い。ワタクシにとって超音波洗浄器は、5000円以上だとちょっと手が出ないが、3000円台なら買ってしまうというビミョーな位置付けの商品である。アマゾンを見たら「EC-D513W」が3580円だったので、とうとう長年欲しかったこの商品を買ってしまった。

 家庭用の超音波洗浄器のデザインは、メガネを洗うのに特化したような細長いものと、卵のように丸みを帯びたカプセル型のものと、大まかに2種類に分かれる。この「EC-D513W」はカプセル型のデザインで、メガネ以外にもアクセサリーや時計のバンドなどが洗浄する対象として想定されている。

 洗浄槽の容量は500ミリリットル。最近は750ミリリットルくらいの大容量の洗浄槽を備えたものもあり、それくらい大きいとCDやDVDも入ってしまうが、「EC-D513W」はそこまでの容量はない。CDやDVDのクリーニング目的で買う人は、もっと大容量のものを購入した方がいいだろう。

時計で洗えるのはバンド部分だけ

 付属品は洗浄カゴとアクセサリーホルダーの2つで、アクセサリーホルダーには時計をセットできるようになっている。大きな窓が付いたフタにはLEDランプが付いており、通電すると青色に点灯する。フタはロックできないので、使用していないときに洗浄液を入れたままにしておくと、うっかり倒してしまったときに洗浄液が流れ出ることになるので要注意だ。

photophoto フタを開けた状態。洗浄槽はステンレス製(左)。プラスチック製の洗浄カゴ(右)。メガネがすっぽり入る

 説明書を読むと、「洗浄できないもの」として、べっ甲や真珠、エメラルドなどの宝飾類、メッキ品や接着・接合した貴金属類、腕時計本体や懐中時計本体、コンタクトレンズやカメラ用フィルターなどが挙げられている。宝飾類は、表面硬度が柔らかいものの場合、傷が付いたり光沢が失われたりする場合があるようだ。メガネのフレームにべっ甲を使っている場合も洗浄できない。

 また、時計の場合は防水型であっても洗浄不可となっている。これには少し驚いた。超音波による衝撃波によって内部に水が入る可能性があるのかもしれないが、せっかく手持ちの防水型腕時計を洗おうと思ってたのに、少し残念だ。まあバンド部分だけの洗浄で我慢するとしよう。

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